以下、妄想と雑感です。
■島って、面白い要素だと思う。日本自体、いくつもの島であって馴染もあるのに、ちょっとした異世界気分が味わえる。江の島、竹生島、竹島、厳島、佐渡島、淡路島、みんな一大観光地だ。行きたい。
日本列島に住んでいるのに、グンマと言う山奥にいるので、島とか見るだけで燃える。海を見ると興奮するのは、グンマ県民の習性だとどこかの公式でも言っていた。
島。そして「ちょっと変わった人がしょっちゅう上陸している」となれば、燃えるしかない。それが南国だったと思う。南国&PAPUWAの最大の事件は、南国でのシンタローのパプワ島上陸、及びコタのパプワ島への漂着だったと思う。
島と言う異世界だからこその、自我を忘却したようなバカンス。シンタロー&コタと言う、超絶苦労人達のカタルシスを見て、見ているこちらもカタルシスなのが、南国&PAPUWAなのかなと思う。
だから、味付けはシンプルな方がよかったのだと思う。マジックはゴージャスなおっさんで、マジックに苦労させられる、シンタロー以下若者達というだけでかなり燃える。男同士の恋愛とかは全然好きだけど、「軍事施設」「戦場」「孤島」「学園」等、男ばかりでぎゅうぎゅう詰めになっている萌えが既にあるので、原作者自らの濃い味付けはいらなかったとも言える。
困るのはリキッドの立ち位置で。彼は島の番人だが、島の住人でもあるので、「島に来た人をもてなす」意味での役目はあるけれど、彼にしたら「島」は日常になってしまっている。寒村の住人に「いい所ですね」と観光客が言っても、反応が鈍いのはよくある事。
島という興奮する設定と、リキッドへの原作者の偏愛は、食い合わせがよかったのかと思う。本来異世界の住人であるリキッドのなすべきことは、異世界とシンタロー達の世界の仲介であって、自分の愚痴や成長物語は、彼が主役でない限り本当は隠しておく話だったのかもしれない。
島と言う異世界で友人を得て、自分を苦しめるだけだった父や家族、立場について考え直す機会を得たコタ、というシンプルな話が読みたかった。南国&PAPUWAの主人公クラスのキャラであったコタ、そしてグンマの物語が、妄想と雑感の果てにしかなさそうな事実が残念に思える。
チャン5というスピンオフまで描いてもらったサビやジャンに、大人である自覚とか皆無だから、世代交代とかオシャレな事をする間もなく、コタやグンマが彼等を追い越してスッと大人になったのだろうと思う。Content-Disposition: form-data; name="image"
|
|