■先だって大阪に行きましたら、新大阪駅でドクターイエローに遭遇しました。本当に遭遇で、彼には会おうと思って会えるもんじゃないと聞きます。
後方から写真だけ取り、発車まで見送りました。駅で不用意な振る舞いをするのは、鉄にあるまじき事ですが、胸の高鳴りは許されるのでしょう。
見れば幸せになると言われるドクターイエローですが、自分は20年くらいグンマと関西を行き来していて、初めて会えました。彼に会えた事が幸せで、変な射幸心とかわいてきません。
■細雪の幸子達がどれくらい金持ちだったか。多分、「あえて三等車に乗る」という記述があるので、本当に庶民じゃないんだなと思います。東京から関西までの遠い道のりを、雪子が一人で移動する事も多く、令嬢たる彼女が乗るのは三等車ではないでしょう。
細雪には何度も当時の特急列車が出て来ます。新幹線開業前の、狭軌の最盛期の頃のお話です。細雪は、和装が好きな方のバイブルと聞きますが、自分は燕やかもめに毎年のように乗る雪子が羨ましいです。
■法律には詳しくないのですが。漠然と「悪い人をさばくもの」というイメージでした。同級生が「悪やつを裁きたい」という理由で、法学部に進んでいました。自分の出た大学も、メインの学部は法学部だったそうで、学問のメインストリートみたいな感じでした。
さて。悪いやつを裁くと言うか、検察や法務省に進んだらしい卒業生の存在を思い出しながら。
法律って肉親同士には、ザルも同然なんだよなと思い出しました。どの家でも遺産問題が生じると思いますが、法律で本当に細部まで「家の事」が決まっているのなら、血みどろの争いは起こりえない・・・訳でもなかったです。
あと。そういう法律を実際に「使う」方は、大体えらい人なのかもしれません。しかしこの間読んだ本で、「法律とは、本来弱者が自分の立場を主張する時に根拠にするもの」とありました。いいな、と思いました。
目上の親族男性が、力もカネもない、女と子供をぎゅうぎゅうにイジメ殺すために、法律、決まりのたぐいがあるのではないと、学問の上だけでも知っていると、生きているのが楽になります。
よく「我が家は封建的で」と、自分の実父のアホらしい言動を自虐する場合なんてのもあるかもしれませんが。本来封建的とは、そんなに悪いもんじゃありません。人類の歴史を信じるのなら、着々と人類が進化した結果の「姿」だったと言えます。
ただし、どんなにいい法律も、本来悪いもんじゃないはずの「親子関係」も、アホな奴の道具になったらオシマイなんだなと思います。 - |
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