■夏になると、太宰か漱石が読みたくなります。課題図書的な印象のせいかもしれません。太宰のやばさは読めば明らかですが、漱石のやばさはジワジワ来ます。日本の文豪にこんな事思っていいのかという背徳的な喜びが増した時、一周回って「あ、これ文豪の文章だ」と気が付いて冷静になる快感が来ます。
漱石は隙間も外れもないと言うか、学校を辞めて亡くなるまでのわずかな間に、よくこれだけ書いたと思います。猫、草枕を急に書いた訳ではなくて、書く前から漱石は偉人だったと思います。子規の言葉ではないですが、アジア的な価値観と欧州的な考え方を同時に筆に載せられる人は令和の今になっても稀有だと思います。
ご本人は関係ないのですが、文ストで猫を見つけるたびにニヤニヤします。
■文ストアニメ三期と、ツルネを見ました。文ストはひたすら見ていて気持ちがいいです。紀章さんの歌もよくて、何回見てもゾクゾクします。
ツルネは、真面目でいい意味で固くていいものを見たなと思いました。青春真っ盛りで、すごく純粋で爽快なアニメでした。
文ストもツルネも上村さんが主人公を演じています。キャラの性格は異なりますが、素直でいい声だなと思います。ありきたりの感想ですみません。鴎外が好みです。
■多分いい加減な事を書くと思いますが、お許し下さい。アニメになっている・アニメになっていないを分けないで考えて、あみちゃん節の強いキャラって、猛烈な劇中においての「愛されキャラ」なんだろうなと思います。(濃い脇役・敵役・女性キャラも大好きだけど)
時代的な価値観に沿いたくないのか、恋愛・結婚・出産というコースにはならない事が多いです。大体男×男です。
帝月・・・何もフィアンセのいる少年を交えて、男三人の心中しなくても
シンタロー・・・基本的にはアニメ通りの、面倒見のいいお兄ちゃんでいいはずだが、キャラの根っこには、マジックから激しく愛された日々が火山の様にあるんだろうなと思う
サビ・・・アニメではミステリアスでパワフルなミドルだったが、中身は、身分が低い男に恋してしまったいいとこのお嬢様みたいだ 好きな男にかしずかれる構図でいいのか
リキッド・・・ハレやトシさんから溺愛されているのは分かるが、ハレもトシさんも本来の居場所は別にある謎
チャン5にはこういう溺愛キャラがいないみたいだから、筆も進まなかったのかなと思います。むしろクールに描き進めた方が、いいもの描けるんじゃないとか思うのは部外者の念でしょう。
あみちゃん節は、いわゆる南国&PAPUWAの面白い所と若干ずれている気がします。(南国は島の生物とパプワくんが可愛い、PAPUWAはコタと家族の話だったのでは)
さぞや、規定の筋・描写で描いている時のあみちゃんは鬱憤がたまったのかもしれない・・・と思うのも、全くの部外者の思いです。偉そうな事を言いたくはないなと思います。 |
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