■以下、ウィード雑感です。ロシア編途中まで読んでいます。大体の表紙は「笑顔のウィード達二世キャラ」なのに、内容が「血みどろの北海道」なのがギョッとしました。表紙通り明るい内容にするか、表紙も「血みどろの北海道」に供養の意味も込めてしてもよかったのでは。
・そろそろイヌ同士の見分けが苦しくなってきた。と言うか、顔と名前を憶えても出番のないイヌが多い。(出番=死な漫画なので、出なくてもいい気がしてきた)
銀牙本編で言うと、スナイパー的裏切りものがキャラ一定数いるので、そのキャラを中心にして大群をとらえると大体分かると思う。
だから、赤目さん的なキャラが育たないのかなと思った。ジョンのような戦闘的・攻撃的キャラは消費しやすいと思うが、赤目さん的なよき参謀キャラは基本的に死なないので、扱いが苦しいのかもしれない。
死こそ華・懺悔、的なノリだけはどうにかならないのかなと思う。赤カブト編は古めだし、ファーストシーズンと言う事もあって読めたけど、ウィードロシア編は2005年の掲載。21世紀も始まって結構になって、玉砕描写とかなくないか。(劇中のメンタリティが戦前っぽいのは気が付いていたけど)
キャラの見せ場=死な漫画なので、玉砕描写が続く続く。男達の死にざまと言うのならまだこらえるけれども、ロシア編で白狼の群れの女子供が自害していった場面は、生涯恨みそうなトラウマ描写だと思う。動物は人間と違って、自害しない生き物のはずでは。
そんな白狼が(意味薄く)倒れる描写のかたわらで、子作りに励むウィード。イヌの寿命を考えると、早目に子作りするのが賢明だけど、なんだかなあと思う。ジェロム、白狼、北海道のイヌ達の悲劇を知っても、「でも父さんが行ったし」で済まそうとしたウィード。
これだから二世はというか。二世ものの面倒な所として、一世世代のファンを満足させつつ、二世世代の見せ場も必要だから、こんな変化球?にと思う。白狼と白狼の群れの(無駄な)死は、銀牙本編からの名残、ウィードの助平描写は二世世代ものの悪癖と思うと、悲しい。とうとう、奥羽の総大将も種馬扱いなんだなと。
(種馬とはイヤな言い方だけど、戦闘を放棄して、メス犬と遠方で戯れるウィードに、リキ、銀の様な迫真のものは薄い。黒虎、モス、銀、赤目というつわものの見せ場を作るための一旦退場とも言えるし、新たなる子犬が続編には必要なんだよなあとも思う) |
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