■図書館で見かけて。摂関政治の頃の養女たちについての論文集を読んでいます。摂関政治をするには、帝の后と自分の娘を結婚させて〜と目指すため、妙齢の女の子が必要になります。
そんなにうまいこと少女が生まれるはずはないので、養女をもらうということがあったそうです。玉鬘や秋好中宮の様に、養女であることが少女にとって引け目になることはなかったそうです。書いている研究者の語気がたまに強く、読んでいて飽きません
狭衣物語にも論文集は触れています。源氏同様、またはそれ以上に彼は女性の敵だなと思います。今、狭衣物語についての箇所に差し掛かっていて、本丸に来たような高揚を覚えます。
■小さい頃近所の図書館に、手塚治虫のマンガがあったのですが。一輝まんだらでした。時代物であること、神様と呼ばれる手塚治虫のマンガであることから、公共の場に堂々とありましたが、結構なトラウマものだったと思います。
昔、竹淵さんはマンガが好きなんだね?と周囲の大人から勧められたマンガの中にも、手塚治虫があって。陽だまりの樹の救いのなさに、困り果てた記憶があります。
火の鳥も、子供心にさらっと読んだだけで通過してしまったからいいようなものの、これまた執拗なトラウマものだったなと思います。マンガ〜!!という年少のノリで読んだからいいんですが、多感な時には読めなかったと思います。
なんでこんなに手塚治虫のマンガが身近にあるのかというと。マンガの神様、ベストセラー作家、アトム、ジャングル大帝、リボンの騎士などの評価で、安定の作家さんだと世間が思うからなんだろうなと思います。後期のどっしりした作風になると、貫禄が違います。ただしトラウマものです。
またマンガだから、読んでもそんなに苦痛を覚えないはず、というライトな読者も多いのかなと思います。ブラックジャックや、七色いんこはそうかなと思いますがみんなトラウママンガの傾向はあると思います。
小説なら、文章に追いつく想像力がないと苦痛にもトラウマにもならないので、「安全」なのかなと思います。マンガの持つ絵というものの、独特なパワーが恐ろしいです。MWと、ザクレーター、奇子を読んだ記憶が大人になっても何回でもよみがえって困っています。
そういう刺激的なマンガが好きなんでしょ?とはどうか思わないでください。例えるなら。普通のガスコンロの火を見て、昔大やけどをした記憶の痛みを思い出して、フラッシュバックをこらえる、みたいな面倒くさいことになっています。Content-Disposition: form-data; name="image"
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