■今更なのですが。
絵の破壊力ってないなと思います。ビビりなのに「世にでなくなったマンガ」的な本が図書館にあって、手を出してしまいました。分かりやすい例は、キャンディキャンディでしょうか。アニメだと、旧セーラームーンが権利関係でややこしくなって、再放送されないとか言います。
圧倒的に「世に出なくなった」理由で多いのは、表現の過激さなのかなと思います。ブラックジャックみたいにテーマに問題があった場合もあると思いますが、純粋に過激なの。コミケで見本誌に同じような表現があったら、指摘されるのでしょうか。
そのマンガが怖いのは。内容が過激だからだけじゃなくて。「もしそのマンガが描かれて世に出されなくても、普通に同じようなことが地上のどこかで展開されているんじゃないだろうか」と思ってしまう事です。
小さい頃、鬼太郎大事典とか見てしまい恐怖で体調を崩しましたが、絵のインパクトと同じくらい、「こんな恐ろしいものが側にあったら嫌だ」という泣きそうな恐怖からでした。
もっと恐ろしいのは、軽度の「恐怖」が快感に似ていることです。大好きな鉄道でも、未知の路線にときめいたり、温泉旅行でも初めて行く旅館にはテンションが上がります。自分の感じる恐怖のレベルは、相当ハードルが低いらしく、普通にマンガが読めない人なのかなと思う時があります。
■年末年始に読もうと思っていた本を、読まずに積んでいたので今読み出しました。カラマーゾフの兄弟は、今日二巻まで読みました。長老が亡くなり、アレクセイの旅立ちが始まるのでしょうか。
父親殺しの話と聞いていましたが、まだフョードルは元気です。ドミトリーもまだ不機嫌なだけで、過激なことはしていないようです。今のところ、神への不信を口にしてしまったイワンが一番不穏なのかなと思います。
全然関係ないのですが。
カラマーゾフの兄弟の長兄の名前はドミトリーです。どうも聞いたことがあると思ったら、ホテルの相部屋をドミトリーと言います。英語とロシア語なので、特に関連はないと思いますが、お兄ちゃんの事はミーチャと呼ぶとすっきりします。
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