■昔のマンガを読むと。「女にいたずらをする」とサラッと書いてあります。セクハラという言葉さえない時代の事です。
それイタズラじゃないです、犯罪ですとページをくる手が止まりました。サザエさんの頃から、性を「面白く」扱ったマンガはあります。黄金期のジャンプもすさまじかったです。
昔は自分も女性の一人であると思わなかったから、何とも思わなかったのかもしれません。かつ、あまりにありふれていました。でもある時から嫌になりました。
アニメルパン二期の次元も、「女は浅はか」「これだから女は」「女とは組めない」「女は欲深」とサラッと言います。ルパンは「女はずるいところも可愛い」と言いますが。
次元の場合、根がロマンチストで女性に夢見る事があるので、自戒の意味もあるのかなと勝手に思っています。好きなキャラならどうにか受け止められるのが不思議です。グッバイパートナーを見ていると、そんなことを思いました。原作ルパンと多分対極、別物、まさしく異次元次元なのかもしれません。
■本を読んで、作家さんに共感するというのは、一つの喜びだろうと思います。図書館等でそういう本に巡り合えるのは、幸運だと思います。ただ。
・自身の「自虐」「失敗」「貧困」等を著作にする作家さんに、共感するとする。が、すでに著作をし、グンマという田舎の図書館にまで出版物が出回っているあたりで、この人は大成功しているのではと思う。
著述、出版という大成功を収めている人だから、「コンナ苦労を!!」とか言えるんだろうなと思う。アタシ悲しかったの!!辛かったの、泣いちゃう!!とか語る、その人の著作を読んで。
そのあと、その作家さんが、金銀財宝に囲まれ、海外旅行を楽しみ、立派な肩書のある夫や、母親思いの息子さんに恵まれているのを知って、どうすればいいのか。
その人が、自分と同じくらいみっともなく、貧相に生きていると思ったから共感したのに、ふと思えばとんでもない印税生活をされ、社会的にこれ以上の成功はないくらい、ハッピーなのだとしたら。そして私がその夢のような作家生活を知って憤ったら。
自分は、その作家さんの価値観やバイタリティ、作風を喜んだのではなく、ただ「自分と同じかそれ以上辛い人」と見つけて喜んだという事なのかなと思う。いじめられっ子でカースト最下位を知る私が、本の中で憂さ晴らしをしていただけなのかもしれない。
実際は竹渕の憂さ晴らしになんかならないくらい、その作家さんは雲の上の人なのだと思う。本を読んでスカッとしたいのはあるけど、自分が卑しく思える読み方をしたなと思うと嫌になる。 |
|