■読もうと思っていた、ドストの悪霊をまだ読んでいません。亀山先生の本を読んでいると、白痴や罪と罰に混じって、悪霊の解説がチョイチョイ出てきます。解説を読んだだけで、本編を読んだ気になってしまうのはもったいなくて焦れます。
なんで悪霊をガッツリ読まなかったかと言うと。近所の図書館が休館に入り、「手元に本がなくなるかも」という恐怖と、ルパン完走に向かっていたからです。ルパン二期を140話くらいまで見ました。
二期終盤には独特のノリがあるのかもしれません。このムードを継承したテレスぺはない気がします。オープニングからして、ブルーとピンクの色合いが好きで、独特のテンションも自分は好きです。
悪霊も、他のドストの本も絶対読みます。
■ナウシカについて語った人様の文章の中で。カラマーゾフの兄弟についても触れていたので、改めて驚きました。
カラ兄では大雑把にいうと、「苦労して結果的にヨカッタ〜と思うより、最初から苦労なんかしたくない」という主張があります。言っていたのはイワンです。
苦労の度合いにもよると思いますが、「親から馬用の鞭で、死ぬ寸前まで打たれる」「親から性的虐待を受け続ける」などがイワンの念頭にあります。それは苦労とか努力とかいうカテゴリーにはもはや入らないでしょう。
イワンが大げさなんだと言っても。ナウシカの劇中で見てきた世界も、大体そんな感じだったと思います。ナウシカの生まれる前に死んだ10人の兄と姉の事、ナウシカが風の谷で怒りに任せて殺したトルメキアの兵士の事、ナウシカの側にはいつも死があります。
生きよ、とはあまりに過酷な言葉です。愚かな人間達(トルメキアの王子達の様になれない意味で)と言えばそれまでですが、もしかしたら人類が「やり直せる」方法をぶち壊したナウシカは(略)。
腐海と王蟲が何より「好き」なナウシカは、腐海と王蟲を作った墓所を作った人達を否定しました。腐海と王蟲はすでに独自の意思があるから、と言う事なのかなと思いますが、結構ナウシカは強引です。
イワンは、神は好きだけど神の作った世界は好きじゃないと言っていたと思います。児童虐待他、あまりにひどい世界だから。カラ兄はナウシカと逆なんだろうと思います。ナウシカは世界を作った人達は嫌だけど、作られた世界は好きそうです。 |
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