■あみちゃんと言えば。マジックとシンタロー、ルーザー様とキンちゃん、という濃い父子関係を好んで描いていたと思います。ライオンパパとマジックの関係も濃いので、どこまで行っても窮屈さがありそうです。
そういう「困ったおっさん」「困らされている青年」を描かせたら、あみちゃんは無双だったと思います。ところで、なんでシンタローみたいなほぼ社会人の年頃か、コタくらいのジャスト少年が多いのか。
多分、アイデンティティの確立が著しい10代後半の子達は作風に合わないんじゃないかと思います。青少年枠だったら、カミヨミみたいな青少年×青少年になりそうです。カミヨミの場合、青年三人の心中というよく分からないエンドでしたが。
シンタローは多分マジックが他人だったとしても、愛してしまうんだろうと思います。シンタローのアイデンティティにはマジックが刻み込まれているので、あみちゃん好みなのかもしれません。
コタの場合は、コタが未成年でまだ親の手がないと生きられない年である事から、別にマジックへの個別の愛は必要でなく、ただひたすら虐待する父と虐待される男の子の関係です。虐待に反抗したら、世界が滅びるレベルの騒ぎなのがなんとも。
あみちゃん寵愛のリキッドには、不思議とパパと同じ場所にいる描写がありません。回想等に少しあるだけで。
リキッドと言えば、ハレの触法レベルの暴行。ないし、リキッドと言えば女子高生のウマ子へのさまざまな暴力行為です。(ウマ子の場合、彼女がタフすぎるので問題が表面化していないだけで、リキッドのしていることは婦女への暴行罪)
まさかリキッドパパが、リキッドへ暴行するとは思えません。息子の受けていた暴行の写真を見て、相当ショックそうでしたし。あみちゃんにおける理想の父子像なんてのは、リキッドくらい寵愛されていても発動しないものなのかもしれません。
とりあえず、リキッドのパパがPAPUWA終盤の異世界への旅に出なかったのはよかったと思います。高松でも、行っても特に役に立てないだろうレベルのワールドです。 |
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