madeingermany

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...... 2021年02月20日 の日記 ......
■ 配信   [ NO. 2021022001-1 ]

■特に日誌に書くことない暮らしをしています。読んだ本の事を書こうと思ったら、アン・ブロンテと、ルパンものを読んでいる事を上げます。


カリオストロの復讐

そこまで彼女はルパンを恨んでいたっけと思った。恨んでいると言うより、彼が本当はクラリスを愛していたのが憎いとか、彼女もルパンが好きで、彼の人生に爪痕を残したかったとか思ったんだろうか。

なら本当に愛されていたらしかったクラリスは幸せだったのかと言うと、そんなこともない気がする。ルパンの本性は窃盗犯だし、彼女の穏やかで優しい心は傷つけられるだけだと思う。ちょっとはルパンも「我慢」できたらしいけれども。

ルパンの素人探偵を始める時のきっかけは、いつも「美女」。今回の冒頭に出てくる美人姉妹は、あんまりルパンと絡まないらしい。



このシリーズに出てくる美女たちは、ルパンと絡めば「犯罪者の恋人にはなりたくない」という気持ちが出てくるし、ルパンに素っ気なくしていると彼の助力が得にくいしで、ちょっとかわいそうになる。

ちなみに「貴方が犯罪者でも私は貴方が好き」を貫こうとすると。病死したり、事故死したり、ホームズに射殺されたりと退場を強いられる哀れさ。



アン・ブロンテの「ワイルドフェル・ホールの住人」

本当にバカな男は、いつまでもバカなんだという話。アンのお姉さんは「テーマに引きずられている小説」と言ったそうだけど、ここまで愚かで救いようのない男の話を書き残したこと自体、偉業じゃないかと思う。余りに新鮮に読めるのに驚愕する

まだ半分しか読んでいないが、ヘレンの夫への努力は報われないだろうと思う。何故ってもう「駄目な男に引っかかって、駄目な結婚をして、息子と逃げている真っ最中」という冒頭なので、ダメ夫は永久にダメという裏書が既にある。



いやいやダメなんてとんでもない、人はいつだってやり直せると言うのがヘレンの言いようだったりする。その言い分はヘレンの人生においては、ヘレンの再起への希望になるけど、ダメ男には無縁の信条だった

ブロンテ姉妹には、男兄弟もいて。普通ならオースティンのように、苦労の多い女兄弟を、男兄弟が助けてやるパワーバランスがあるけど、ブロンウェルは余りに姉妹たちが才女に過ぎてぐれて行ったとか言う。



■青春鉄道のミュージカル、無事公演されたそうです。都内は緊急事態宣言中だったので、もしかしたら再度延期かと思っていました。

コロナ禍なんかなければ

九州公演まで出かけて、九州の鉄道を楽しんで来ようと思っていました。その夢はかないませんでしたが、配信と言う方法があるんだなと知りました。

まず会員になるところからだそうです。

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