madeingermany

[PREV] [NEXT]
...... 2021年03月17日 の日記 ......
■ 先輩   [ NO. 2021031701-1 ]

■道草を読み終えました。

お住の目線、また生まれて来た3人の娘の目線で読むと、とんでもない話です。旦那は理由のない頑固で周囲と打ち解けず、娘はブスだの化物だの実父に言われまくるなんて(猫でも、娘が不美人な事をしっかり書いている)

なのに今回も楽しく読めました。自分も健三と同じタイプの人間なのかもしれません。暴力を振るったり、妊娠させたりする家族がいないだけで。(漱石は「何で妻は妊娠ばかりするんだろう」とアホな事を言い残している)

逆に。こころの先生はセックスレスだと言われているそうです。行人でも「子供の出来ない夫婦」がピックアップされている場面があります。漱石って、戦争や政治の事は一切書きませんが、大体終始こんな感じです。

(当時だと。戦争しようぜ、戦争は日本のため、みたいな作品の方が普通だったのかもしれない。不如帰も、唐突に戦争賛美で終わる。)



■人生において

中学時代が一番、上下関係がやたら厳しいんじゃないかと思います。自分はそうでした(就職後はカウントしない。一応、若い子もベテランも扱いは平等)

運動部に入っていました。田舎なので、美術部や漫研、文芸部はありませんでした。文弱の徒は、田舎では虫けら扱いです。

さて

きつい上下関係の中、部長が下の学年をあつめて曰く。「自分達は平等で風通しのいい部活にしたい。下の学年の貴方達の率直な意見が聞きたい」とのこと。

そんな恐ろしい事なかったです。上の立場の人が言い出す無礼講と同じくらい、信用できません。そんなあっけらかんな部活動なら、こんな吊し上げみたいな場所を設けないでも、何らかの意思疎通があったでしょう。

仕方ないので

顧問の男性教諭の悪口を、部員一同で言い合ってお茶を濁しました。「臭い」「キモイ」「しつこい」等、今にして思うと、休日を他人のガキどものために費やしてくれた人に、随分な仕打ちでした。




なんで思い出したかと言うと。

今、「若い女性議員の声が聞きたい」とか言って、ご高齢の男性国会議員が、孫みたいな女性を招集したらしいんですが。

多分そのご老人、女性達が真率に何か言っても聞かないだろうし。苦言は潰すだろうし。「女子供の意見」なんて、日本じゃセミの鳴き声より無視されるでしょう。

(昨今の小学生は「オッパイがふくらんできた」事を、赤の他人の男性担任教師に披露し、確認してもらわないと、体育の間、下着も着させてもらえないらしい。ウソだと言ってくれ)



いい加減、女である事を、エリマキトカゲでもあるかのように、いじくったり無視したり、珍重するのを世間はやめないものでしょうか。

自動車にもジェンダーフリーというのがあるそうです。「車ってのは事故った時に備えて発売前にテストを行う。テストに使われる人形は成人男性を模している。ゆえに、実際に女性が事故に遭った時には、想定外の怪我や死亡事故につながる事もある。そんなので、特別にこの車では女性を模した人形でテストしてみたよ」という車らしい マジか

...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: