■炎のたかたらものを聞いていたのですが。以下、主観です妄想です。
・(そんなラブラブなら)じゃあ、クラリスは大悪党のルパンについていくんじゃね?と思いきや、クラリスは城に残る。
・わたくしには国と国民を守る義務がありますとか言いそうだが、本気で国だけを思うのなら、親父達の通りに贋金作りに励み、叔父さんと結婚して、子供を生まないとならない。
なんというか、本当にクラリスが「国」に仕える気なら、彼女はともかく結婚・出産しないといけない。それくらい、カリ国は古めかしい国であり、一応「大物」らしい伯爵も、結婚以外の方法で身をたてる事を考えられなかった
(単純に姪っ子の処女が欲しかったんだろうか。伯爵が童貞だとは考えにくいが、なんで独身だったんだろう)
いや、だからクラリスは城に残るわけで
あの歌は、「離れていても心は一つ」みたいな歌なんだろうと思う。そういう大時代的な悲しみ、離れざるを得ない男と女的な哀愁、苦しみ、それでいてルパンとクラリスの清潔な関係、とかいろいろある歌のように思う。
だから納得できない
クラリスに「私は女公爵になる。だから叔父は邪魔、泥棒の恋人はもっと邪魔だから、叔父VS泥棒に色仕掛けでもって行って、両方国からいなくなるのが最適解」と、声にして言って欲しい。だってカリ城はそういう話だから。
カリ城は清潔なルパンと言う、珍しい話なのだけど、ルパンって清潔で優しい、いいおじさんだよねというセオリーを作り出した、罪深い映画でもあると思う。そもそもルパンでやる意味はない。
クラリスがオリジナルキャラなのだから、ルパン一味も全くの別人達であってもカリ城は成り立つ。ただし有名にはなれなかったかもしれない。
ルパンは何故泥棒なのかと言う、永遠のテーマにもかかわるのでとても面倒な問題になる。関係ないかもしれないけど、ルブランのルパンは何度となく自主的に更生しようとして、失敗している。
なんでルブランのルパンは更生出来ないのかと言うと。真面目に警察の一員になるなどの生き方だと、退屈に過ぎるのだろうと思う。(あと単純に前科者だから。これはルパン三世も同じ。彼等がまともに生きようとすると、禁固中に寿命の方が尽きる)
人を馬鹿にする性格の彼には、公務員生活は向いていない。泥棒することに、たまにしか良心が痛まない彼には、泥棒生活が似合っている。本当に似合っている。
根本的にルブランのルパンは、広義の意味で悪人なのだと思う。ただし器用さと独特の性格ゆえに権力や財産を得られる意味で没落しないという、普通なら定職を失うレベルの「悪人」。
ルパン三世を清らかに描く必要はないと思うけど、初期のモンキーパンチクラスのワルっぽさは、独特過ぎるなあとも思う。(モンキーパンチだと女性関係については、ひたすら「欲望に従う」キャラなだけに、クラリスとの関係はイレギュラーに思える)
クラリスはルパンの汚さも見抜いたうえで、ついていなかったんだと思う。監督の言う通り、わずかに「キレイでいられる」時間だけクラリスとルパン三世は出会ったんだろう。(炎のたからもののキレイさは、嘘じゃないけど理想の結晶のように思える。) |
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