■読むことでしか味わえない鉄として。内田先生の阿房列車シリーズがあります。展望車付きの汽車なんてもうどこに行っても普通には走っていないでしょう。
(展望車付き蒸気機関車は観光用のがあるけど、先生が好きな長距離運転はしていないはず)
電化後の鉄道も好まず、汽車で特急で一号車がありそうな幹線しかあまり乗らない先生。あまりにワガママの一言ですが、ワガママでない内田先生はいないとも思います。乗り鉄の祖と言われる先生ですが、長い幹線しかほぼ乗らないあたりは今のスタンダードな乗り鉄とは違う気がします。
いろいろ考えないで。阿房列車でボイ、お役所、お酒、ヒマラヤ山系等のキーワードを目にするだけでドキドキします。内田先生と言えば、デイリーな怪奇ものを書くので全作読破はきついですが、文体は大好きです。
■ムーミン谷のなかまたちを見ればすぐわかる事なのですが。
やっぱり最新のアニメのムーミンでもミイはアリを殺すのでしょうか。色々ムーミンファンの方の感想などを読んで、ミイ支持派の方の気持ちを知ってみたのですが。
・子供らしい ・誠実 ・正直 等のミイの長所?が自分には分からないのです。ムーミンが島のアリたちに悩んでいたのは本当ですが、ミイにアリを殺せと頼んだはずはなく。アリがいなくなればいいなあとはムーミンは思ったでしょうが、ミイには関係ない事です。
この
ミイの、自分に関係ない事にしゃしゃり出てくるところが、自分にはどうもわからないのです。友達だから、仲間だから、家族、養女みたいなものだからと、赤の他人の諸事情に進んで分け入り、頼まれもしないのにもっともらしいことを言うのが自分は苦手なのです。
本当の事を告げてくれるのがいいお友達だとか、良薬苦しだとか、ミイは賢いだの言うのは、ミイを愛している人の意見です。自分は愛するもなにも、ムーミンの愛らしい秘密を暴き、悦に入っているミイを見てウッとなって以来(以下略)。
ミイの子供だか大人だか分からんあたりも、自分の理解の妨げなのかもしれません。別にミイに「竹淵は自分の欠点をアタシに言われそうでイライラいらしている 哀れね」とでも言われても、どうでもいいです。
イライラしたり、何かを好きになれなかったりする権利くらい私にもあるでしょう。意外と、ジメジメしているムーミン谷の彗星の小説をスッキリ読めたので、自分の回答はその辺にありそうです。 |
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