 ■ムーミン谷のなかまたちを2期まで見終えました。
11月は初めての映像化だそうです。パパもママもムーミンもいない回で、どうなるかと思いましたが最後のスナの微笑みがアンサーだったのかなと思います。
ただ、「なかまたち」的にいうと。ミイは灯台守の「お嫁さん」になりそうだし、パパとママもハネムーン気分で島に残りそうだしで、一体トフトとスナは誰の帰還を見ているのだろうと思います。トフトの幻視でしょうか。
原作小説をそうとういじくった今回のアニメでしたが。ムーミンが過去最高に男の子っぽかったなと思います。さてミイですが。なかまたちのミイだけについての感想になります。
・ミイと言えば、ミムラ夫人の余りに多い子供の一人になる。誰かいなくなっても気にしない夫人なので、ミイはもしかしたら、物足らなさを覚えていたのかもしれない。
子沢山と言う事は、夫人には多くの男がいたことになる、今もいるのだろうと思う。ミイは自分の物足らなさ、不幸な境遇、家族への怒り切なさなどを、「愚かな一時的な恋の末路」と思ったのではないか。
恋多き女、思慮は深くない方と言えそうな女と言えども母親なので、ミイと言えども強く出られない。ゆえに、わざと一度一人になって、わざわざ思春期のムーミンやスノークのお嬢さんの恋路に水を差しにくるのだろう。バーカ、と言いに。ムーミン夫妻の水入らずな感じにも、ミイは変な顔をしていた。
恋だの男女の事など、そんなに賢い方の事じゃないかもしれませんが。ミイには余程トラウマに近いことなのでしょう。母親が男をとっかえひっかえなんて、虐待レベルのあり様でしょう。でもムーミン谷には孤児が多いと言おうか、そんなに母親業、父親業に邁進する人が多くない印象です。
いろいろ考えて一瞬ミイを分かった気になって。
それでも、ミイの攻撃的なところ、のぞき癖、盗癖、口の悪さ、意地の悪さ、冷酷さ、干渉癖、断言癖、子供だか大人だか分からない気味の悪さなどには(以下略)
ムーミンワールドは「あなたもミイ大好きですよね!!」という空気で出来ています。せめてミイがどういうキャラなのか吟味する権利くらいほしいものです。
■去年の春、少しだけコロナの勢いが衰えた時。政治の方で「日本人の精神が勝った」「日本人の心の表れ」とか言い出して、これは長丁場になるなと思いました。
精神だの心だのは、ごく短期的な何かには役立つかもしれませんが、長期的、科学的な対策が求められる時には全く真逆の概念のように思えます。
個人的なことならともかく、列島全ての運命がかかっている時に「心」とか、国民自身ならいざ知らず、上の人達が言っちゃうのは、戦争中の様で不気味でした。今も不気味です。
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