■アニメ、ムーミン谷のなかまたちについて。以下不愉快にさせたら申し訳ありません。
タイトルが短編集から来ているので、アニメオリジナル・原作の短い話を詰め込むのかなと思いきや。割と小説からネタをピックアップしていました。
スノークのお嬢さんの性格とか、ムーミントロールの思春期っぽさとか、今時にしたのかなと思います。
昭和のノンノンの当時っぷりとか(非常に受身、いわゆるヒロイン)、昭和のムーミンの一週回ってショタっぽさを思わせるところとか、時代ってあるんだなと思います。
平成スナはやっぱりかつての平成の匂いがします。なんとなく、楽観的なムードのある平成と言う時代、個性とかゆとりとかが言われてきた時代だなと思います。
さて、なかまたちなのですが。
・彗星とか夏祭りとか、冬とか、今までのお約束なムーミンワールドではない、11月にトライしている
夏祭りの話はいい感じにアレンジしていたので、11月もどうにか短くともまとめるのかなと思っていた。
11月をやりたいのか、「キャーミイ大好きい」のノリで突っ切るのか選んで欲しかった。さよならリトルミイを作る体力があるのなら、そっちに突っ走ってくれてよかったし、11月をやりたいのならやってほしかった。
あんな未消化な11月になるとは思わなかった。
いや、長らく映像化されなかった11月に食らいついたのは歴史に残ると思う。ムーミン一家のいないお話なので、平成では無理だろうし、よく手を出したと思う
出した割に、11月最大のポイントである「各個のフラストレーションの緩和」がない。ムーミン一家を真似てもどうにもならないよね、という流れ解散だった。
流れ解散以外ないとも言えるけど、例えばもう尺がないのだから、人物をトフトとスナだけにしぼってしまうとか。それでも11月っぽさは出来たんじゃないかと思う。
ムーミンの世界の不条理さは、ムーミンママの忍耐と知恵でバランスが保たれている(愛ではない)。ママのいないムーミン屋敷とムーミン谷は荒野もいいところだと思う。家事が好きなフィリフヨンカさんでも代役は無理。
まあつべこべ言わず、アニメとして面白ければいいと思おうとしても。頭の中で11月の小説を再生して初めて意味のある話として見られるものだから、困った。ただのムーミンママ不在の話じゃ困るんだ。11月のみんなのフラストレーションからのハッピーさがみたい。
だからミイにかけるパワーと尺があるのなら、こっちに使ってよと思う。そうでないなら、タイトルは「ミイとなかまたちに」してくれ。
ミイはお話の起爆剤、カンフル剤にはなり得ても他人を幸せにはしない(事が多いのでは。他人の悲しみに寄り添うタイプではないし) |
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