■日本ではというか自分の知っている範囲だと
・女は男に意見できない ・年下は年上に意見できない
・文系は理系に差し出がましい事を言ってはならない(古典も文学も役に立たないとか言うが、偉大な英知に触れずして生きる意味が分からん) ・ウンチはスポーツマンとは扱いに天地の差がある
・子供は親の「物」人前でバカにするのが礼儀 ・妻は夫の「品物」存分に人前でバカにしていい ・孫は祖父母の見栄を張る道具 ・孫が文系でウンチで近眼だと、祖父母の恥
大体バカにされる方の立場でした。なんでスポーツが出来ない・嫌いだと、家に帰ってまで父や祖母に罵倒されるかと泣きました。本と生きていきたいと思いました。
腹が立ったので、偏差値を上げて有名?大学に入り、地元では「いいほう」の仕事に就きました。
でも田舎なので、「長男」「男」「結婚して子供のいる女性」等の方が「上」なんだなとは思います。あくまでそういう価値観にぶつかっても今更泣かないという意味で、自分は好きじゃないですが
もしミイが
ムーミン一家から飯を恵んでもらおうと、媚びたり、家事を率先して引き受けたり、孤独で辛い環境を生き抜くとかやってたら。多分自分は疑問を感じなかったと思います。
でもミイはタダ飯食い・大食い・美食で、家事はキライだし、飯に文句をたれます。「いいなあ」とは思わないし、価値観のコペルニクス的転回!!とも思いません。(ミイみたいな生き方、多分私の場合死を招くから)
■つべこべ言うなら、ムーミン見なきゃいいじゃないと思われていそうですが。読みたいし見たいんです。
近所のお気に入りのカバン屋さんにも、デカいミイの絵がプリントされたカバン、エプロンなどが一番目立つところに陳列してあります。
ショッピングモールにも、ムーミングッズといえばリトルミイです。スニフやスノークのお嬢さん、そしてムーミントロールよりドドンとミイが商品化されている印象です。
確かに、絵柄的に人間に近いので、キャッチーなのかなと思います。人間じゃありませんが。スナよりライトな感じもありますし。ムーミングッズなら悪い意味でオタク扱いされなそう、そしてオタクと相容れなそうな性格もミイなら、ライトな層に受けそうです。否、コアなファンでもミイ推しの方は多いのでしょう。
映像化のムーミンを見ても、いたる所にミイ、ミイ、ミイ、主題歌もミイ、原作小説に出ていなくてもミイ、スピンオフもミイ、名言集にもミイ、郵便局の切手にもミイ、マグカップ、他グッズ系にもミイ。電車内の広告にもミイ
ここまでミイが氾濫していて。竹渕一人が疑問を呈するはずがないと、ちょっと前までは思っていました。
そうでもありませんでした。
アニメの楽しいムーミン一家で、ミイはママのご飯にケチをつけます。ムーミンが怒ると、「アタシは思った事を口にしただけ」と言います。つまり、そんな小汚い事を考えている女なのだと言う事ですが、同時に、「あんた達もママの飯、飽きたって思ってんでしょ」と彼女は言っています。
ムーミン達がママのご飯に飽きていたのかは、私には分かりません。ママは短い旅に出て帰ってきた時、ムーミン達はママのご飯に飢えていて普段の何倍も美味しく食べていましたし。
ミイが食卓の皆の「不満」を代弁し、ムーミン一家を新たなるステージに導いた、ミイこそ天の声、神の使いとでもいうのでしょうか
ママが一時不在になって、ムーミン家が混乱するのですが。ミイはケツをまくって逃げていきます。姉のミムラが、アンタがママを出て行かせたようなもんだから、ケツ拭いて来いといったのかは分かりません。
ミイは。誰かに「ごめん」「ありがとう」と死んでも言いません。愛嬌と言うより、皆ミイに諦めている感じがします。または一家が極端に人がいいのか(こっちかなあ)
まだ数巻、見ていない楽しいムーミン一家が残っています。皆がどう、ミイを扱っているのかよく見ようと思います。とはいえ、スニ、ムーミン、フローレンの事ミイはバカにしているし。ママとパパに、別にミイを監督する義務はないし
ミイには両親もいないようなものだし、姉も多忙だし。恋人もいないし、友達はあくまで友達(監督義務等がないという意味で)だし。教員も保育士さんもいないし。ムーミンワールドの奔放さの極致がミイなのか
(もともと義務感の強いキャラや、責任論を振りかざすキャラは徹底的に原作者からバカにされる運命だった。対極なのは無論ミイ) |
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