madeingermany

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...... 2021年06月23日 の日記 ......
■ 康成   [ NO. 2021062301-1 ]

■子供って親の作品なんだなと思いました。

・他人に「怒られる」事をしても、断じて自分の子供を叱らない。だってカワイイから そんな子に育ててないし、そんなヒドイ事アタシの作品がするはずないわ 世間が間違っているのよ

子供が何か「すごい」事をすれば喜ぶ。子供が並平凡以下、(マラソン嫌い、友達皆無等)なら、失敗作なのでけなす・自分の著作権を放棄する(アタシの子じゃないわと産んだのに言い出す)・あからさまに邪魔にする など

自分の作品なので、コントロールできると信じている。意にそぐわない反応は、製作者の意図しないバグなので「殴って」「直す」。


取りあえず、私も誰かの作品なんですが。遠くない過去、「赤子」だから死ねと言われた国があったなと思い出しました。この国では、親の都合で死ぬのが最高の栄誉でした、です?早めに著作権放棄してもらって、自分はよかったです(※友達皆無な子だったあたりで、親の関心が別の兄弟にシフトした)




■康成の、雪国じゃない芸者・温泉・病気の小説を思い出していました。



・さる谷間の温泉地。肉体労働者の男達と、地元の人達と、「芸者」さんが沢山いる

・ムキムキの男達と、温泉で働く「芸者さん」達の関係なので、あんまり地元で好かれない女性も多い



・「働く」女性達の一人が、とても地元の子供達を世話している。よく覚えていないが、彼女が「働く」のは千と千尋っぽく夜なので、昼間は地元のキッズを可愛がる時間があったらしい

なんでそないに人の子可愛がるのと、聞かれた女性。「自分はこの温泉場でいずれ一人で死ぬ。死んだ時、可愛がった地元の子供達が灯りをもって並び、お墓まで自分を見送ってもらう夢がある」とか。

彼女がキッズに「自分が死んだら〜」と、言い聞かせていたかは分からない。多分、言っても子供達は分からなかっただろうし、家に帰って「ママ、あの芸者さんこんなこと言っていた」と言えば相当引かれるだろう



ムキムキの労働者たちのせいだろうが、若いまま亡くなる女性。人の死とはいえ、芸者さんに地元のママ達は厳しい。彼女のお弔いは本当に寂しく、家々から子供達が見送りに来るなんて一人もなかったという小説です。

すごく康成ぽっいです。谷崎なら細雪の「お栄さん」的なキャラも出せたでしょう。荷風の場合、地元のママ達やキッズに無関心なのでほぼ芸者と男達しか出てこないでしょう。




高松が何を考えているか分かりませんが。高松が「自分が死んだとき、キン&グンに見送ってほしい」と仮に思っていても、多分寂しい最期になるだろうと思います。子供達や学生の面倒を見せるだけ見せておいて、弱った高松を捨てそうな青の一族

どうもチャン5だけじゃなくて、南国としてもPAPUWAとしても後年の高松と言うのは寂しそうで筆が進みません。(多分、医者仲間と静かに老いていき、青の一族と全く接点なく死んでいくと思う。青の一族は、誰かが風邪ひいても高松を呼ぶだろうけど)

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