madeingermany

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...... 2022年03月17日 の日記 ......
■ 美禰子   [ NO. 2022031701-1 ]

■イニDと言えばユーロビートですが。普段こんな速い音楽に触れない上に、自分の運転は50キロ前後程度しか出しません。ユーロビートはマーチのエンジンのリズムより、はるかに速いリズムです。

交差点等で、あ、と思い車内のオーディオを止めました。ただでさえ足らない集中力でして、ハンドル握っている時は静かにしていても何かと欠きがちです。ちゃんとドキドキしても大丈夫な時に聞きます。

(最近、インプとかシビック等ウィング!!な車に反応するようになってしまったので、余計にダメドライバーになりつつある。運転中は「危険」を意識し、右がヘタクソ上等でいようと思う。※うん、カーブ等右は危険。恐怖心大事)



■三四郎を読み終えました。以下雑感です。


・いつも思うんだが、明暗とか、ヒロインの「結婚相手」の扱いが酷い。美禰子の結婚した男については、裕福そうで単純な感じしかない。

明暗も、どうして清子が津田を捨てて結婚したのかあんまりハッキリしないし、清子の結婚相手も描写が雑。

そしていつまでも、ほぼ全ての小説の男達が「あの女は本当は俺と結婚するはずだったんだ」と思い続けている。行人がそういう意味での略奪婚の完成図かと思えるが、修繕時の大患で中断されたせいか、落ち着いた感じになった。




なら野々宮は、美禰子のいい結婚相手だったかと思うと違うと思う。最後、当てつけの様に結婚式の招待状を破る野々宮だが、貴男には怒る資格もないと思う。

野々宮は貧乏な方かもしれない。

美禰子は貧乏でもいい、気高い野々宮がいいと思った事もあったろうが、生活できないレベルのでの気高さはヤバイレベルじゃないかと思う。




野々宮は、妹とさえ上手に暮らせない男。買ったバイオリンは安いものだったらしいし、家もボロボロ。美禰子と所帯を持つには余りに足らない人だと思う。

野々宮の更に悪いところは、いまだに下宿という暮らしが選択肢にある点だと思う。下宿しながら結婚する人はないし、劇中で野々宮を褒める美禰子は、もう投げやりなのかもしれない。

結果的に美禰子は金持ちの男と結婚している。器量好みという奴で、多分明暗の秀子の結婚みたいなものなのかもしれない。秀子も意外とインテリだったし。




じゃあ三四郎はと言うと。

愛だの恋だのいう次元じゃなくないかと思う。若い帝大生というノリの三四郎だが、兎角金もセンスも度胸もない。何もないのが三四郎の長所でもあるけど、何度となく美禰子のインテリなセンスある会話から脱落している。

ならガムシャラに美禰子に近づくかというと、そうではない。むしろ、よし子の無邪気さに翻弄されているのが気持ちいいらしい。いつまでも成人しないのが三四郎であり、漱石の書く男達なんだろうと思う。



成人した男性と言っても。それからの代助の兄とか、若干悪い男の方のジャンルになりそう。猫の多々良さんとか。結婚=利害関係の一端、と割り切る人達。

三四郎は、猫や草枕から続く漱石の洒脱さが前面に出てくる最後の作品かもしれない。美禰子、ヒロインが結婚した以上、もうこの先は不倫劇しかない。三四郎の無邪気さが懐かしくなる作品が多い。

与次郎の様な、明るいおバカキャラももう出ない。(小林は悲惨だし、平岡も困窮、彼岸過迄は蚊帳の外だし、人間関係にも辛いことが多くなる)

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