■恭子と啓介について。雑感です。
・恭子、一目惚れの啓介とバトルすることを躊躇していたけど。友達の「共通の趣味があるのは強み」という言葉で発奮。
すごく分かるのだけど。恭子がその発想で頑張れた一方、啓介の「恐ろしさ」も分かる展開だと思う。
恭子と友達には、走りは趣味という解釈らしい
延彦も、あくまでサラリーマンらしいので、走りには真剣になっても、趣味のカテゴリーと言うニュアンスは抜けないと思う。どこまでも真剣で、身の危険も散財も伴うけども趣味は趣味。多分延彦も恭子も、走り以外の世界がある。
(渉はああいう性格なんだろうなと思う。走り以外でもカッとなる事ありそう?)
多分啓介にはそれが少ない。
遊び部分が少ないというか、人間関係も走りがらみが多く、行動の動機や理由も走りについてなのだろうと思う。拓海の場合、走りは日常の一コマなので、走り以外の時間が普通にあるけど、啓介には極端に少ない。
涼介には勉強と恋(滅茶苦茶相手がタフでよかった)があるけど、多分啓介はほぼ関心が走りなんだろうと思う。走る、寝る、食う他で大体時間が経つのだろうと思う。学生のスポーツ部の子の様でもあるし、でも美佳は勉強していたよな・・・と思う。啓介に類似したキャラはいない気がする。
カイとか舘さん、神奈川のプロの人達になると、むしろ走り=仕事になるので、当然仕事以外の時間や人間関係が出てくるが、啓介には走り=仕事ではない。走りは日常の一コマでも仕事でもなく、彼の全てなのだろうと思う。そうでないと、真っ白な霧の中走って行けないのでは。
だから恭子は啓介と付き合えないのだけれども。
啓介がスゴイとかじゃなくて、そういう人いるなあと思う。むしろ付き合わなかっただけ、啓介は真面目だったのかもしれない。恭子がどこまでも啓介に振り回される人生では悲しい。「自己中」なのを自覚しているだけ、啓介はいい子なのかもしれない。
(俺さえ楽しければお前も楽しいだろ?式の男でないだけ、啓介のよさなのかもしれない。恭子の愛情に応えられるか、自問自答したんだろうか) |
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