■涼介。東堂塾のあたりでは、あくまで外報部長の史浩を前に出して〜という感じだったと思いますが。ドライバーもあくまで啓介・拓海なので、涼介って何なん?という感じにもなったでしょう。普通、ドライバー=リーダーです。
多分、茨城以降なんとなしに前に出て来た気がします。エボ5&6のチームで考えが変わったのでしょうか。涼介のそういう所好きです。
でも、本気で喧嘩売られたら、松本さん・啓介・拓海といるんだから、涼介が何と言おうとも、史浩・ケンタ・宮口がバンの中に入れさせるでしょう。アニキをかばえ!とか啓介が言うから。
涼介、妙にお嬢さんげな所があるのかもしれません。世間知らずの怖さというか、普通の人の出来ない事が出来るマイナス面?というか。守ってもらえる時は、守ってもらえよと思いました。
■放浪記を読み終えました。
知らなくてもいい情報として。
・その後、すごく優しい人と結婚して、作家業を助けてもらえる。
・貧乏がテーマだが、その後大金持ちになる。
・新宿に豪邸が残っている
・日本中、例えば屋久島や直江津へ旅行すると「林芙美子!!林芙美子の!!あの、スーパー有名作家林芙美子の!!知らないはずないでしょ?!」的な勢いで、看板がある。
思えば屋久島の出てくる場面、すごく短いのだけど。多分、滅茶苦茶有名なフレーズを残したので、切っても切れなくなったんだろうと思う。伊香保も同じかもしれない。
純粋に作品として楽しむべきなのか、林芙美子個人のドキュメントして読むべきなのか。
作家個人の個人情報として読むには、多分分量が少ないだろうなと思います。放浪記は時間も場所も飛び飛びです。尾道に行く〜と書いてあるから、次の章は尾道の話かというと、東京に舞台が変わっていたりします。
人間関係も、いつどこで男と知り合ったのかまでは書かれません。急に男に金をとられたり、殴られたり、痴漢されたりします。
自分の思う小説じゃないけれど、かといって、林芙美子の場合起承転結を書いても「悲惨」な場合が多いので、これでいいなと思いました。康成も「悲惨」ですが、やっぱり男性の書く「悲惨」なので、文章がまとまっていても他人事だなと思います。(もう好みの問題か) |
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