 ■細雪下巻、御牧が出てくると話がトントン拍子になります。幸子の気にしていた、
・妙子が「不良」 ・雪子の顔のシミ、性格、等
御牧は一切気にしません。幸子も御牧が無職だったり、金使いが荒かったりするのも「華族みたいなもの」だから全く気にしません。
折角最後の男なのだから、御牧とは?と思いますが、本当にモデルになった男性があるそうで、あっさり目に描いています。上巻の最後の男、野村さんの方が小説としては面白かったかなと思います。
なんで野村さんじゃ駄目なのか。
「亡くなった妻や子供を、今でも(堂々と妻になるかもしれない雪子にも隠さず)大切にしているから」だそうです。「婚期を逃した」雪子なので、相手は再婚でもいいと言いながら、橋寺の時も「前妻の娘が頭も性格もいい、前妻似の美少女」でもダメというわがままぶり。
雪子の結婚なんで雪子の思うようにすればいいと思いますが。そうは行かないのが細雪で、ますます、鶴子と辰雄、幸子と貞之助と言う「夫婦」ものの背景が気になります。
辰雄は「婿」に向いた堅実な男だからOKだったのか?貞之助も、財力・知性等が有り余っているだけに、不思議な男だなと思います。
■ほくほく線、まつだい駅にあるという、はくたかの石像が見たいなと思います。
豪雪地帯だから電車がない、のではなく、豪雪地帯だから電車を走らせようと言うのがいいなと。
車があればいいじゃないと、暖かい地域の人は思うかもしれませんが。車は雪に弱いです。
車自体は氷も雪もいろは坂も征服するでしょうが
ドライバーはラリーストでも拓海でない場合、走行中ヒエーとしか思わない時も多いです。電車さえあればと思うでしょう。ただ豪雪で電車が走らない場合もあります。
上越新幹線はすごいです。 |
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