■漱石のそれからを読んでました
・ヤバイ 語彙があれだけどヤバイ
この小説と暗夜行路を並べると、ヤバさが分かると思う。
暗夜行路→主人公働かない。あちこちに引っ越す。時々金を下ろして暮らす。親の決めた結婚ではない。祖父さんの愛人に求婚。
(もともとは志賀が家の女中さんとの結婚を反対されたことを小説にして、息子と父の対立的な話になるはずだったらしい。でも志賀、絶対的な父親の資産ありきの暮らしなのに、よくそんなことを。鉱毒の件の時も、志賀が富裕なのはあの鉱山あっての話じゃないか)
それから→主人公働かない。働かないから、働くかなんか役に立つことしろと家族から言われる。政略結婚は断る、姦通罪を犯す、父兄からの金の援助終了 物語も終了 三千代は多分亡くなる
全く「処分」的な事に合わない志賀と暗夜行路に対し、代助は徹底的に処分を受けています。三千代が亡くなった場合、代助は本当に一人ぼっちです。
谷崎が門について「子供がいないのはおかしい」と言っていたそうですが、谷崎に「処分」という発想はないにせよ、確かに漱石は厳しいです。長井さんちにどれだけの資産があったかは分かりませんが、漱石の生まれた家も裕福→零落の事情があるので、甘くないのでしょう。
漱石は当時の事なのに戦争について書かない、金と女のことしか書かないと言われるそうですが、甘くはないと思いました。
■日光市、旧栗山村の川俣温泉に行って来ました。
霧降から北上するとマイカーでもいけそうですが、自信が全くないので市営バスで鬼怒川温泉から行きました。
群馬〜東武栃木駅〜鬼怒川温泉〜川俣温泉
大体5時間くらいの行程でした。特急代が格安なので、新幹線利用より気が楽です(栃木〜鬼怒川で数百円)
旧栗山村
2006年に日光市と合併しています。中学校や行政センターがあるので、一個の村だったんだなと思いました。群馬にも神流町・上野村・南牧村と人口がほぼ旧栗山村と同じ自治体がありますが、「日光市」はないので、合併先も・・・ないだろうなと思います。
(藤岡も楽じゃないけど、「ダム」の恩恵で上野村は経済が悪くないらしい。栗山村も「ダム」で合併しない道もあった・・・らしい)
京一的に、栗山村・足尾町・藤原町・今市市ってどんな位置づけなんだろうなと思います。
藤原町=トオルさん達=今の日光市なんですが、連載当時は別個の町でした。どの辺まで彼の支配力が及ぶのか知りたいです。
(中禅寺湖〜馬返だけじゃんとは思わないでいたい。市街地はまだ先だし、妄想がはかどらない。いやだって、どの辺まで「涼介サンは俺達の皇帝のもん」って言えるのか妄想したいじゃない。イメージ的には現日光市のトオルさん達の場所以外だと思っている) |
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