■アン・ブロンテのアグネス・グレイを読んでいます。以下雑感です。
・読みやすい。過激さがエミリ、シャーロットより控えめで、読みやすい。エミリが過激なのはアリだけど、シャーロットの過激さは怖い
(「教養がない」「ユーモアがない」「品がない」「金がない」「顔がキレイじゃない」「顔がキレイでも性欲が強そうでイヤ」「スタイルがダメ」「外国人」「子供(シャーロットは本当に幼児嫌いらしい)」・・・等、シャーロットのヘイトは続く)
題材がアッサリしているのに読みやすい
これがリアリズムだと思う
シャーロットの思うリアルって、「私の考えた最高最善の男」なので嘘くさい 仕方ないんだが。でもシャーリーの、二組のカップル誕生!は嘘くさい
シャーロットって
屋根裏に夫によって発狂に至った若い女性がいたり
幼女時代から不美人と性格のきつさで周囲と打ち解けない女の子がいたり、反骨な時は調子いいと思う。
多分シャーロットは
・金持ちの美男美女・パワーカップル嫌い ・シンデレラストーリー嫌い ・全く男運のない女も書きたくない ・普通の庶民同士の、なんてことないカップルもイヤ
等なのかなと思う。嫌いなものが多過ぎる作家
シャーロットの好きなもの
・人の旦那 (隣の芝生は青い)
・教員 (生徒に手を出す先生はダメだろ・・・)
・稼いで得た金 (英国もので、不労所得で生活しないキャラの方が少ないのでは。高慢と偏見ですら、構造的にはダーシーと同じ「地主」。シャーロットの家は中流の下と言えそう。エリザベスの家は上流の下)
ある程度の年齢で、ある程度教養と金を稼ぐ仕事があってって・・・ほとんど、今の婚活じゃないけど「結婚している」でしょ。シャーロットは初動が遅すぎる。 |
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