・クリスティを読む時。どうすると、こんな裕福な社会があるんだと思います。
・莫大な遺産 ・豪華な邸宅、別荘、旅行先 ・遠縁でも付き合いのある親戚 ・金持ちの夫 ・乗馬やテニスが仕事の暮らし ・もちろん、食事の時間が来るとお着換えする生活 ・専門の弁護士がいる
・大勢の、献身的な家事使用人達
・警察は呼びたくない〜、といって呼ばれるポアロ
・年数回の、国内外の長期旅行。彼等の場合、数か月単位で、「他人の家」とか泊まる。または高級リゾートに数か月とか
比較的庶民に近いはずの、トミー&タペンスも、信じられないくらい、裕福に暮らしています。金がない!と騒いでいた初期とは別人です。
タペンスは聖職者の家の娘で、イギリスにおいてよくある家柄と思われます。マープルも関係者は聖職者が多いです。つまり、タペンスやマープルに、生まれながらの資産が・・・・この場合、あります。ブロンテ姉妹とはかなり異なります。
そして
エジプトや中東へ、女性が一人でフラフラ行ける事
どうしてもあり得ないと思いますが、WW1敗北のため、オスマントルコ崩壊〜イギリスの支配、という時代があったので可能の様です。
今のエジプトなどの様相は、WW2後にイギリスが植民地を手放したあとのものです。クリスティの時代は主に、戦間期という奴なので、本当にわずかです。でもあった時代です。
世界史的にいうと、ドイツが再度戦争に向かった苦難の時代で。日本は何故か、WW1では日英同盟でイギリス側になり、やや得をしたはずです。故に、WW2に向かってしまったとか。
イギリスの歴史で言えば、最も華やかな頃だったのだろうと思います。東アフリカだの、アルゼンチンだの、西インドだの、キャイキャイ語られるので、読んでいて頭痛くなります。え?人の国でしょ?と。 |
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