・漱石や鴎外が私小説じゃないと言えないのは知っていますが。
日本で圧倒的に多いらしい私小説って
・書き手と「お友達」気分にならないと読みにくい。
何故かと言うと、例えるなら「ギリシャ神殿」が題材なら
・神殿の歴史的価値や、建築史上の意義を分析
・神殿を舞台にした殺人ミステリー、ないしファンタジー
・神殿にまつわる歴史小説
等、沢山切り口があるなか、その小説は
・神殿にカレと行って〜的な、創作的ブログかもしれない
知り合いの旅行話を聞くかのように、不意打ちで知らない人が書く「アテナ神殿に行って〜」的な話を読むわけで。余程の心構えか、その作家さん自体のプライベートに、深く関心がないと読みにくい
じゃあそれ系の小説読まなきゃいいじゃんと言う事だけれど。たまたま装丁がよかったとか、書籍紹介等で気になったとか、手にした理由はいくつかあったのかもしれない
そして本って、最後まで読まないと、自分が何を読んでいたのか分からない。だから読む。沢山読みたいので、なるべく作家さんとは「お友達」になることは少なくありたいと思う。
漱石や鴎外、志賀が友達なのかと言われると困るけど。荷風とは友達のような気分かもしれない。エロでドケチの爺さんだけど
断腸亭日乗が、再文庫化らしいです。岩波だったか、今まで抜粋したものしかなかったとか。どこを抜粋したのか、読みましたが忘れました。
一回読破したことがあります。あの時代、バターとパンを買って食べ、自分で建てた洋館に住み、外国製だったかのコンドームを買って、朝まで遊び歩いていた荷風。
家には洋書がギッシリあり、荷風も語学堪能
戦後、偏奇館もなく、さぞや生きにくかったろうと思います。 |
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