・自分が初めて読んだブラックジャックは、チャンピオンの単行本でした。それが一番、封印回の少ないものだったようです。沈む女、落下物、血がとまらない、等、収録されていた気がします。
・自分がブラックジャックを初めて読んだのは、小6の時でした。接骨院に行くことになり、待合室に異様にマンガのある医院でした。
無数にマンガがある中、
(無論、子供が読んじゃいけないマンガも多かったし、誰の趣味なのか、青年以上向けのもんが多く、読めなかったものもあった 暴力と強姦と犯罪と、そんなに読みたいか?クルマがブーブー走るだけのマンガが読みたい)
手塚治虫かあと思い、読んだのがブラックジャックでした。子供にアドルフに告ぐ、等はキツイだろうと思いますが、「大人が読む手塚マンガ」として一定の支持も厚く、
「竹淵さんマンガ好きなんだよね?」と、ⅯWや、ザ・クレーター等を父の知人からドサッと渡された日にはイジメかと思いました。読みましたが、二回以上読むと「マンガにこっちの精神が負ける」気がします。
で、ブラックジャック
一応少年漫画だし、読み切り。そして舞台も比較的現実的なので読みやすいです。舞台がアフリカや、ファンタジーの王国、または手塚マンガでありそうな近未来だと、自分は読みにくいです。
久しぶりに読み直すと、ああーっ手塚治虫だ・・・と思いました。救いも癒しもないもんぶち込んできますし、「命への賛歌!」と言われるのも分かりますが、死人は多いし、怪我や病気の描写は多いし、貧困、差別、あらゆる生老病死がブラックジャックにはあります。
スッと読める回に油断すると、大体痛い目に遭います。
なんで黒男が「正義のヒーロー、心優しい天才外科医」として有名なのか分かりません。出崎ジャックや、テレビアニメの影響でしょうか。
かなり性格にいっているところがあるし、金には汚いし、自分で言っている様に「孤独」でもあります。友人や知人、恩人、異性関係は多めですが、いわゆる勤め人にはなれなかった人です。
多様性とか今ほど言われなかった当時、黒男はそうとうはみ出し者だったんじゃないかなと思います。ピノコにしても、幼稚園にも行けず、黒男も養女に出す、姉に会うなどあっても、行き場のない子です。
(戸籍は「母からの分娩をもって出生とされる」ので、ピノコは無戸籍なんじゃないかと思う 買収されるお役所でもないだろうし。あえていうなら、「就籍」届をした?) |
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