・安吾、ひたすらエッセイで「パンパン」と言い続けていて本当どうしようというか。(=戦後において、占領軍である米兵相手に売春する女性を指す)
こんな作家さんがどうして、高校の教科書に載るんだと思いますが。飲酒、買春、賭博、喧嘩、税金未納による差し押さえ、名誉棄損、薬物中毒、等安吾の犯さなかったことの方が少ないでしょう。
ラムネ氏あたりのエッセイだけ、奇跡的に「リズム感」で読めるのかなと思います。高校生に何を読ますかと思いますが、安吾はメロディーだけでもいけるなと。
(その安吾が、戦後の「上野」だけは書けないと言う。)
・安吾、この人はみっちり調べて書く歴史ものよりも、エッセイがいいんじゃないかなと思いました。
ほぼエッセイしか読んでいないせいもありますが、多分、どんな歴史ものを書いても、安吾にしかならない気がします。読めば面白いだろうと思うので、いつか小説も読もうと思います。
逆に、織田作は小説がいいなと思います。スッキリ読めるというか、描写に全力を注ぐ男なので、想像出来る範囲ならグイグイ読めます。
ただし、あまりに有名な夫婦善哉は、「妻子を捨てた男が、ヤトナの女性と愛人関係を続ける」話です。法的な妻は蝶子じゃありません。
「男が、自分こそ生家の財産を相続できる」と信じ込んでいるあたりあんまりと言えばあんまりというか、そんなアホなこと思う男がアホだなあと
太宰は、彼の人生全部が太宰だなあと
ところで太宰も安吾も、地方のお金持ちの出身です。織田作は、お金ない家だったそうです。 |
|