 ・考え得る最高の贅沢をしようとして。人間の証明の文庫を持って、霧積に行ってきました。
名前が栃木の霧降に似ていますが、キリヅミです。霧が積もるようだからついた地名だそうです。川の名前も霧積川なので、温泉の名前は川の名前からでしょうか。
以下、人間の証明の感想です。映画は見ていません。雑感なので、核心をついていないとか、本当に読んだ?とか言わないで下さい。
・でー恭子さん、どうして「家庭問題評論家?(教員・・ではないらしい)」になったの?
どう見ても、「女として家庭人として、成り上がれる最高の場所まで」行きたかったからと思われる。ジョニーとジョニーの父との再会を諦めた故の、割り切り?
ド派手な女だから、ジョニー父子にも恭子の「活躍」「居場所」「連絡先」などが分かった。ところで米国からの旅費は、当たり屋やってのものだから、金持ちの恭子が送金したわけではない
小説としては入り組んでいるし、箇所個所の迫力は十分あると思う。ただ一つ、恭子がジョニー父子を顧みないことでつかんだ生活が分からない
静かに地味に主婦として暮らす気なんでゼロだったし。結局、翻訳されるような派手な執筆活動していて、「親子」的な話題で盛り上がっているから、ジョニーも来た?だろうし よく分からない女
女=浮気する=打算的=セックスとお金と世間体が大好き、みたいな前提で小説が進むので、読んでいるうちは興奮するけど、読み終えると困る
読書メーターでも書いていた方があったが、恭平がひき逃げした遺体を発見したくだり。「同級生の女がムカつくから、呼び出して強姦しよう」っての必要だったんだろうか。
あえていうなら、「遺体が、山で強姦されそうになって、死に物狂いで逃げでもしなければ、たどり着かない場所に埋めてあった。恭平達が一度通った山道なので、彼女も「行きやすかった」」くらいか
恭平と妹の陽子の、ぐれていく過程が明白で困る。
既に兄妹がぐれているのに。異父兄の存在、異父兄を刺し殺した母、若い頃の同棲相手・婚前交渉をひた隠しにして、見合いし、自分達の母になった事実・・・と、最初は恭平と陽子の良家故の問題、と読んでいたが、なんの関係のない陽子の事を思うと辛い
人間の証明は、女がセックスした、子供を産んだ、子供とその父を「捨てた」、でも本当は捨てた子を愛していたの・・・というのが骨子。うーん、母子ってだけでここまで強引に話を進めてよかったのか
母子だから☆というのなら
ほぼ母のせいでどん底に落ちた恭平と陽子は?多分、親父も彼等を捨てるし 恭平はともかく、陽子が辛い |
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