 ・しばらく、漱石を読んでいないなあと思いました。大体、年数冊は読んでいました。
迷った時は、それからだった気がします。文章が甘美で、恋愛ものとも言えるので、読みやすかったです。
ふと、え?代助みたいなのを世話する家族って悲惨だよなあと思うと、気楽に読めなくなりました。
・浪費癖 ・芸者買い大好き (三千代と会う前に、そういう店に行って発散したんじゃないかという文がある) ・偉そう ・金銭感覚がダメ 書籍を売って暮らそうとかダメだろ・・・ ・自分大好き
この辺は、兄家族も了承していたんですが
・結婚したがらない
これは兄家族もアウトでした。何故なら、結婚させて有力な一族と縁戚になることくらいしか、代助の利用価値がなかったから。代助が今まで贅沢三昧をさせてもらえたのは、父と兄のメンツみたいなのもある
代助は、働こうと思えば卒業時に兄の会社に入れたのでは。
漱石の思う高等遊民って、まあどこにもいないんだよなという、好例かもしれません。あえて言うなら、彼岸過迄が高等遊民ですが、そもそもあれは「求職中」の彼が主人公の小説でした。
当時なので、100%コネです。帝大出ても就職できない敬太郎を主役?にしたのは、世知辛かったなあと。
何か、漱石をウットリと読む以外に読み方がないかなと模索中です。 |
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