 ・二十代最後の日々、気が違っていました。思ったような人生じゃないことは薄々わかっていましたが、え?と思うと止まりませんでした。
(自分が最後に読んだ少女漫画雑誌は「りぼん」。「なかよし」はオタク風味なので、あれは完全な少女向けではない。セミプロ的なマンガ、東堂塾 りぼんは秋名スピードスターズ)
あれ?いつになったら、好青年が「真面目なあなたに」と愛を告白しに来てくれるの?と割と信じていました。思えば、20代でしっかり「恋愛結婚」出来る人は、10代あたりでキッチリ感覚をつかみ、ええとこの大学を出る人なら「在学中にカップルになって置く」そうです。
つまり、アラサーで何かしようってのがもう駄目だったんだなと。ダメじゃない人も多いと思いますが、「仕事ばっかりで〜」「ご縁で〜」とかいう幸せそうな人の事は、信じちゃいけなかったんだなと。
何かに気が付いた時、思いついたことは全てしました。思いついたら秋名を攻めていた文太の様に。
で、何故か7万円の服を買っていました。別に服に7万かける方はいますと思いますが、普段の私を知る人が流石に何か思ったのか、注意を受け我に返り返品しました。(※婚活相手が買ってくれたわけでない、なんかもうあたしがおかしくなっていた)
今、愛車に7万のタイヤをはかせています。別人のようによく走ります。誰にも相談しなかったし、そもそも相談すれば「買い替え」の一択でしょう。この満足感、アラサーの時にはありませんでした。気が違った報酬だったんでしょうか。
・久々に、細雪上巻を読みました。途中で軍から書くなと言われたそうですが、谷崎には珍しく完結しています。
書くなと言われてから、中巻下巻と書き、戦後に堂々と出版したそうです。いわゆる文豪なので今でも読まれていますが、事実難解だよなと。
なんちゃってファンタジーではない、本物の「使用人」がいた頃です。みんな、自分は雪子のつもりで読むかもしれませんが、実際はよくてお春だよなあと。
あと、私の文章は漱石と谷崎のミックスだそうで、困っています。赤豚の持ち込みコーナーで編集の方に言われるまで、気が付きませんでした。
長年かけて作ってしまった文章なので、本当にもうどうしたら。(流行っていそうなものをあえて読んだこともあるけど、よく分からなかった。小難しいの苦手) |
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