ミラトレで「新宿」と聞いて、何か懐かしい感じがしました。新宿は知らない場所じゃないと、無意識に思いました。
夏目漱石の生誕地なんです、新宿は。当時は新宿区のくくりでは無かったのですが、現在の最寄り駅はメトロ東西線の早稲田駅です。
何年か前に新宿区立・漱石公園に行った事があるので、場所は知っています。早稲田駅で下車して、タクシーを捕まえて「漱石公園へお願いします。」と言ったら、運転手さんはご存じなく、結局歩いて坂を上って漱石公園まで行った記憶があります。車が通りにくい程の狭い坂なので、実際徒歩の方がよかった場所でした。
漱石の時代なら路面電車は走っていますが、交通手段は人力車・駕籠(一部ではあったらしい)・馬車・舟の方が優勢だったと思います。薄暗く、都心でもなく、坂が多いうえに、込み入った当時の新宿に駅を作ったのは先見の明と言いますか、すごいなと思います。
漱石自身は東京生まれである事を地方に行くと自慢する事がありますが、新宿生まれであることについては特に自慢していなかったと思います。当時の新宿が町はずれだったからだと思います。
ミラトレとは関係ない「新宿」の顔ですが、自分の中の新宿の一番優しい部分はその辺です。私は東京という土地柄には慣れそうにないので、もし関係するとすればそういう面からです。
ほぼ21世紀生まれの新宿ブラザーズに、明治18年・慎太郎兄ちゃんが開業した頃、人力車や馬車が新宿を走っていた頃の話をしてみたいものです。
公式サイトで「(慎兄ちゃんは)宇宙人だった」とか可愛いことをいう彼等に、明治時代の新宿を話せませんかね?(慎太郎は昔の事を話さない人の様な気がする。でもまさか電車のライバルが人力車だったとは、語らないんじゃないかとも思う。漱石の時代なら、階級によっては出勤・外出時には人力車が普通だったのでは。)
平成23年6月28日 竹淵拝 madeingermany193☆yahoo.co.jp ☆→@
漱石の小説を読むと、当時の乗り物のことがよく描写されています。船舶、電車は当然として、飛行機の構想についてまで「三四郎」では触れられています。 |
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