東京の地下鉄について、という本を読み終えました。なんでJRとかの電車と一緒に解説しないんだろう?そんなに地下鉄って色々あるの?と思いながら読みましたが、なるほどの本でした。車両、路線の話に始まり、トンネルの工法についてまでみっちり書いてありました。
(都がどれだけ自前の地下鉄を求めていたのかは、よく分かった。大江戸線への都の「本気」具合は戦前からのものらしい。あの4路線への都の愛は本物だ。)
同じ電車でも、確かに地平を走る電車とは一緒にまとめて解説という風にはいかないようです。逆に、単純に「地下鉄」でなくて、「鉄道」についての本を読むと、地下鉄の話は余り語られません。別物、と考えて調べた方がいいようです。
残念な事に、副都心線開業前に出版された本だったので、東新宿駅が乗り換え駅になった後の事や、渋谷・新宿・池袋を通る路線の経済効果について、などは書かれていませんでした。
(大阪市営地下鉄は、当たり前の様に地平も走っている。ホームもそんなに深くないし、JRとも乗り換えもとっても楽。路線も分かりやすい。今日読み終えた本はあくまで「東京の地下鉄」についての話で、「大阪の地下鉄」はまた別個の書籍をあたることになりそう。)
吹の西新宿五丁目駅についても書いてありました。本の内容が正しいとすれば、仮名称の「十二社」が採用されなかった理由は、「住民の反対」だそうです。イメージがよくないと考えられたそうです。
(「清水橋」の副名称が切符に印字される理由は不明。私は、都の大江戸線への愛だと解釈している。あるいは可能な限り多くの駅の切符に印字する予定だったのが、吹の所でICカードの普及、予算問題等で頓挫したとか。)
丸ノ内線西新宿駅、一の新宿西口駅と混乱しそうな駅名の数々に吹も加わった理由。何故「新宿中央公園前」とか「熊野神社前」とかにしなかったのかとも思いますが、いずれも都庁前駅と近すぎて、やはり多少機械的であっても「西新宿五丁目」が妥当だったのではと思います。名前が長いですが。
京都のバスを利用しますと「祇園」「上七軒」等、なんとも華やかなバス亭があります。「十二社」についてはネットでザッと調べただけなのですが、住民の方が反対する程のイメージなのでしょうか。
(うろ覚えで申し訳ないのだけれど。確か京都の花街は東京遷都以降下火になったけれど、東京の方は相変わらずだったということ?実際、吹の所にはほんのしばらく前まで、古い料亭があったらしい。江戸時代からの十二社の賑わいが下火になったのは、戦後の新宿の開発のためだとすれば、実に長く営業していたことになる。
西新宿のイメージを損ねるつもりはないのだけれど、一のお兄さんの一人が、十二社と呼ばれた時期もある吹ってのはいい。制作者サイドが女性向けと言ってはばからないミラトレ的には、封印するべき情報なんだと思うけど。でも人の集まる場所なんて、調べれば色々出てくるもんだ。)
平成23年7月27日 竹淵 拝 madeingermany193☆yahoo.co.jp ☆→@ |
|