madeingermany

[PREV] [NEXT]
...... 2011年09月23日 の日記 ......
秋分の日


■ 品位   [ NO. 2011092301-1 ]
「女性の品格」という本を半分ほど読んでみました。(最寄りの小さい図書館はセールスのよかったらしい本を主に置くので、そんな系の本が多い。間違っても「ドイツ史全容」とかの本は置かない。「サザエさん」ならほぼ全巻書棚にある。)

本に書いている事は、学生に先生が言って聞かせるような事が多い気がします。「余裕のある行動」とか「他人に迷惑をかけない」とか。特に反論する必要もなく、また反論すればこっちの品位が問われそうな事です。



気になって、アマゾンでの感想も読んでみましたが、この本は「持ってるもの持ってる人」が書いた本には相違ないと思います。財産、地位、名誉、人脈等をがっつりお持ちなのでしょうか。「安いものを買わない」「旅行先ではしゃぎすぎない」とかは、リッチな人にのみ可能な気がします。(数百円で都内を乗り鉄しながら、安い自販機で飲料を買ってはしゃげる人間も、いることはいる。)

まだ半分くらいしか読んでませんが、「成功している人をうらやまない」「もてはやされている人に擦り寄らない」とかいうのは、多分私には無理です。どんなジャンルであれ、成功している人はうらやましいし、そもそも世間がもてはやす様な顔ぶれには無縁の生活です。

「本物を見極める目を持とう」とか言われても、「本物」をかぎ分ける程の力もなく、高価な「本物」など知るよしもなく、片田舎までその名声が届くようなものを、人並みに有り難がることが精々でしょう。

あと、なんで「女性の品格」なのかなあと。マナー本の一種に分けられる本なので、あえて「女性」あえて「品格」なのは何故だと。タイトルは「社会人の品位」とかでも別によかったんじゃないかと。(「○○の品格」という言葉が流行った時期ではあった)



自分より余裕のない「女性」に対してなら、言って聞かせる事が出そうだけど、エネルギーが有り余っていそうな青年や、既に安泰な地位を所持する社会人男性には、余計なお小言を言わないで置こうか・・・という意図を少しだけ感じます。

「品格」という言葉はよい言葉ですが、「気品」「品位」「値うち」という言葉に置き換えて考えれば、万人が持てるものではありません。品はあった方がもちろんいいと思いますが、品のあるもの、ないのもが多数ある中で、比較検討して初めて「これは品格がある」と分かるものです。

つまり、圧倒的大多数の「品格のないもの(セール品を好んで買うとか、この本で名指しされる様なものの類。)」があってこの本が語りたい「品格」が成立します。「品格」だけで、人間も社会も成り立たないよ?という感想です。「品格」を求めて行動できれば何よりですが。

(少なくとも「サークルの品格」とかだけは問わないで欲しいものです。何年足掻こうとも、色々からっけつなサークルだってここにいますから。)


平成23年9月23日 竹淵 拝
madeingermany193☆yahoo.co.jp  ☆→@

...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: