漱石の「それから」を読んでいます。優雅な高等遊民の日々を描いた話と思いきや、実は物語の水面下では崩壊が進んでいるという、芸の細かい小説です。
三千代が何気ない顔で、「昔はよかったわね」と言わないばかりに代助に接近してくる様子は、ゾクッとします。多忙な平岡や、代助の父と兄を余所に三千代と代助が共有してしまった時間ほど、罪なものもありません。
鈴木達央さんの、音楽活動の方のCDを聞いてみました。さわやかで、一つのアルバムの中に色んな歌い方が詰まっていて、充実していました。
初めてこの方の声を聞いたのが黒執事でしたので、ソフトというよりハードな感じの印象だったのですが、地声や普通に話している時の声は、柔らかい面もあるのだなと思います。今回聞いた収録曲も、それぞれストレートな感じで好きです。
以下は、ミラトレの話です。
零ちゃんと一、どっちが兄なのかと喧嘩したら。最初は「俺」「僕」と言い合っていて、段々「朝寝坊で面倒くさがりの一が俺の兄ちゃんかよ」「零二なんてよくモテようとしてコケるじゃない」とか言い合って。
一がムキになって「零二より僕の方が大きな駅だし、利用者も多い」と言ってしまったら、一は二人の側で一部始終聞いていた吹に怒られるだろうと思います。
「お前一人の力で大きくなったつもりか?一、利用者数について零ちゃんに何か言いたいのなら、兄ちゃんにもお前は何か言いたいんじゃないのか?」とか、かなりハードな方の声で。一は「そんなつもりで僕言ったんじゃない」と仰天しそうです。
怒っている吹に「僕どうすればいいの?」と一が聞いて、「零ちゃんに謝りな」と吹が言い、零ちゃんに一が謝って一応落着。でも零二としては別に怒ってもいないし、一がムキになったくらいでどうとも思わないので、適当にしてそう。
吹は97年開業以来、同い年の凛太郎に利用者数で水を空けられていて、同期開業の都庁前には「私が大江戸線のリーダーだ」とか始終上から目線で言われてて嫌な思いをしていて(吹は気にしてないかもしれないけど、どうだろう)。
もし一が無駄に自分の駅の規模や利用者数を自慢したら、見逃さないと思うんです。可愛い一にそんなことして欲しくないし、零二と無用な喧嘩もして欲しくないでしょう。
平成23年9月28日 竹淵 拝 madeingermany193@yahoo.co.jp ☆→@ |
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