荷風の「腕くらべ」について考えていました。駒代が尾花屋を譲られてお開きなんですが、彼女の苦労は続くんだろうなと。芸事も重んじ、何事にも無意識に筋を通そうとする彼女なので、今後も吉岡や瀬川の様な男達と上手くいかず、時流に置いて行かれたままなんだろうなと思います。
尾花屋を譲られて、辛うじて居場所が出来た事が幸いなんだと思います。譲られる事が決まって、駒代がさめざめと泣く所で話が終わるので、その後の細かい話は想像の外です。
以下は、ミラトレの新宿ブラザーズの話です。
ミラトレにおいては「都心における路線ごとの特徴」「収益性」「経営陣の意図」は考えなくていいのは分かっているんですが。やっぱりそういう細かい話を考慮しないと駅の個性が自分には考えられないので、くどい話ばかりですみません。
(※六本木=オシャレ、両国=粋、くらいのザックリした印象で本来ミラトレはいいんです。「路線は難しいから、ライトな女子向けの鉄を」というのが制作側のスタンス。)
吹は西武新宿、小田急、京王、メトロ丸ノ内・副都心の駅達から「新宿西口さんのお兄さん」「東新宿さんのお兄さん」と呼ばれれば、きっと嬉しいと思います。
世界一の利用者数を誇る慎太郎、大江戸線随一の利用者を有する凛太郎、同期なのにリーダーな都庁前とかに包囲されるより、「吹は僕達といつも一緒にいてくれるお兄ちゃん」と一に思ってもらう方が、幸福なんじゃないかと思います。
97〜2000年までの、「収益がそこそこで膨大な負債額を負った都営の、どことも接続していない、名前は新宿とあるけどドル箱路線・丸ノ内とも微妙な距離で、ギネス駅の慎太郎の2番目の弟」という薄いような濃いようなイメージの吹って、辛そうです。凛太郎とは同じ路線の兄弟ではあるけど、凛太郎は吹に甘くしないと思います。
そんななか、「北新宿(後の新宿西口駅)」という仮名称で弟の建設が始まったら、その喜びは尋常じゃないと思います。
開業直後に、東新宿・新宿西口界隈に吹がいたら、西武新宿達は「開業直後で大変だな」くらいは思うでしょう。でもその後何年経っても、都庁前駅・新宿中央公園・新宿西口広場・バスターミナル等の向こうから、毎日の様に彼等のお兄さんが顔を見せていたら、むしろ「見慣れる」と思います。
西武新宿に近い鬼王神社、メトロ・都営新宿線に近い花園神社等で3兄弟を見かけたら、最早それが新宿の「素晴らしき日常」なのだと思います。(※そもそも大江戸線の駅達は他社他線の駅達と話が合うのだろうか?収益・実績・立地ともにほとんど他社他線の方が(以下略))
平成23年10月20日 竹淵 拝 madeingermany193yahoo.co.jp ☆→@ |
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