漱石の「道草」を読んでいます。読んでいると、「ここが読みたかったんだな」と思う箇所に出会います。久方ぶりに本を手に取った時、読みたい部分を思い出しているはずなのですが、いざ向き合うとそんな意気込みよりも先に、懐かしさと慕わしさを感じます。読み込んだ本だけが与えてくれる良さなのでしょう。
漱石の作品において金銭を与えるというのは、最大級の愛情表現です。「三四郎」「それから」「こころ」でも、好意を感じている相手にまとまったお金を渡す場面があります。「信用できない人の世話になりたくない」「世話になるなら相手を神の様に思いたい」という漱石らしさの発露です。「道草」で、周囲から金をむしり取られる健三は、他人を愛しつつ愛せないのかもしれません。
ミラトレの一の趣味は、買い物かなあと勝手に思いました。ミラトレの駅達の中で新宿ブラザーズだけ、プライベートに関する情報が少ないので、ある意味好き放題です。(外のキャラにはメイン駅組を始めとして、溢れんばかりに設定がある。好きな飲み物がアイスかホットかまで明記。新宿駅周辺の雰囲気を4人(慎兄ちゃんを入れれば5人)で表現しているので、無理もないのか。)
・・・凛太郎に「みんな(※ブラザーズ)で買い物に行かないか」と言われて、喜んで出かけて行って、以下の様な内容なら多分途中で、一は泣き出します。そうでないなら家に帰った後、零二にあたった後で、吹とふて寝でしょう。(全て妄想です。)
買い物の内容が。
→お一人様2袋とかの、高級そうなコーヒーの限定品 (※8袋買える。凛太郎は自分用の緑茶は汐留に依頼しそうなので出掛け先では買わないかも。) →お一人様2本までの、何とかの名水ペットボトル (8本買える) →ワカメ、コンブ、ひじき →飯田橋推奨の育毛シャンプー、トリートメント、整髪剤 →絶対凛太郎が着ないような、紺色の地味できちんと感のあるLLサイズのシャツ →電池 →ヨドバシカメラで修理を依頼していた家電の何か (やたら凝っていて愛用者しか分からないような家電) →大江戸刑事のDVDその他
これらの買い物が済んだとしても、一の行きたい店に行くでもなく、焼き肉屋に行くでもなく、カラオケに行くでもなく、凛太郎のマンションに4人がかりで担ぎ込んで一日が終わったら、新宿ブラザーズとしてどうなのかなと。都庁前が実情を知れば、ブラザーズにお礼をと思うかもしれませんが、それとこれとは別個の話です。
(多分凛太郎としては、ブラザーズと外出してやったし、都庁前のものも買い出し出来たしで、一石二鳥だと思っていそう。都庁前は知らないからいいが。)
「凛ちゃんが俺達に自分からかまってくる事はない」と、経験上知っている吹は、腰を据えて挑むかもしれません。「凛ちゃんの幸せは俺達の幸せ」とか唱えながら。零二は、一が心配だからついていって。一は途中で、「凛ちゃんは別に自分の物を買いたい訳でも、僕達と遊びたい訳でもない」と悟って、涙を飲むんじゃないかと。(やっぱり最後は零二にあたって、吹とふて寝だろう。・・・それでも凛太郎を追ってしまうのは何故?)
平成23年11月10日 竹淵 拝 madeingermany193☆yahoo.co.jp ☆→@ |
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