現任の副都知事、猪瀬直樹氏の著作「地下鉄は誰のものか」という、新書を読みました。2011年春の発行なので内容も新しく、グラフや写真も多く、用語も分かりやすく書かれています。入門書としても、問題提起の本としても読めると思います。
何が東京の地下鉄の問題かというと、「事業体が2つあって、経営が別個なので利用者が不便を強いられている」ことです。お金の問題の色合いが強い話ですし、書いている方が都の方という辺り、やはり政治の話になってくると思います。
この問題私が知っている限り、提起してくるのはいつも都からです。鉄道に興味を覚えてからのわずかな間に、5回くらいは新聞やサイトで持ち上がっていたと思います。「いつも都から」という辺りが、真の問題かも知れません。
こういう本を読むと、「いかに大江戸線が放射部も環状部もお金をかけて作られたのか」「大手民鉄は結構裕福なんじゃないか」「鉄道は純粋な公共物なのか、または利益を上げるためのものか?」と色々思います。
この本はメトロにさらなる公共性を求めています。最近の新聞を見ると、メトロのバリアフリー率は上がっているので、発行された春先の頃と、今現在の状況はまた違うのかも知れません。
折角、大江戸線を作った側からの本なので、「結果として」ウオーターフロントに食い込んで路線が作られた大江戸線のメリットを誇ると同時に、「何故、莫大な建設費をかけてまで、既にメトロが縦横無尽に走っている都内に、新たに大江戸線を計画したのか」も語って欲しかったです。
「大江戸線の明るい未来」は、今後どこかで知り得るかもしれませんが、「誕生秘話」の方が知りうる機会が少ないので。その方が「そもそも何故鉄道は公共物でないとならないのか」という問いへの説明になると思います。本の中でメトロの経営に公共性がたりないとの指摘があったので、そう思いました。
この本は竹淵の趣味から手にしたもので、ミラトレには直接関係ありません。混同すると、ミラトレらしからない本になるので用心しています。
(例えば、新宿で凛太郎が、女性へと擬人化された他社の駅をナンパしたとしよう。他社の駅はほとんど、凛太郎より年上で年収が高く借金もなく、利便性・基本設備もいい、利用者も凛太郎の倍以上ある。ナンパ成功の可能性は、凛太郎の個人的魅力次第になるだろう。
逆に、一なら小田急に何か言われても「そんなにお金持ちなら僕達に御飯でもおごってよ」とか言い返しそうだ。・・・2000年開業の大半の駅は、心身ともに若いイメージなので、意外と心配ないかも。むしろ、他社から可愛がられそう。豊島園先輩達古株組も、何と無しに若く可愛らしいイメージなので、余計な心配はいらないか。)
もし丸ノ内線(※ドル箱路線)の西新宿駅や、中野坂上駅が女性だったら。ご近所の吹は付き合いにくいんでしょうか。むしろ「私達と一つになるのが、貴男や貴男の可愛い弟さん達だけだったら考えてもいいけれど。」とか、逆ナンされてそうですが。
平成23年11月13日 竹淵 拝 madeingermany193☆yahoo.co.jp ☆→@ |
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