行きつけの美容院に、NANAが全巻置いてあります。混んでいる事が多い美容院なので、いつの間にか読んでました。未完なので色々想像で埋めるしかない所もあります。この漫画の最初のテーマは「それぞれの夢に向かう今時の女の子」だったのかもしれません。ですが最新刊近くなると、少女漫画の王道のテーマである「誰か私を大事にして」の方が濃くなるので、最初からそのテーマを前面に出しても良かったのかなと思います。
生き生きと夢を追っていたかのように見えていたナナが余りに孤独で。せめてもっと早い段階で、何故彼女があんなに尖った態度を続けてしまうのか描き込んであれば、この作品も軟着陸出来たろうにと思います。(「今時の子だから強がる」では理由として弱い。)
以下は原稿の話です。 書いた小説を読み直していますと、時々文章と文章の間がない事があります。あえて書かないのではなくて、書いたつもりになっていたのでしょう。
例を挙げると「吹もそう思っていた」という文章に対し、何に対して「吹も」なのか書いていないんです。頭の中にはイメージがあっても、文章に起こしたら頭の中に置き忘れてきた分が散見されました。読んでいる方が、分かりにくいんじゃないかなと思いました。
あと。何故か「吹と一と零二は親しい」と書いてしまい、「この親子は親しい」という文章と同じくらいおかしいことになりました。うっかり書いたら、違和感がすごかったです。「親しい」とは「血縁の様に身近」という意味なので、ブラザーズの間で「親しい」というのは誤りでしょう。
「兄弟の様に親しい」という言い回しがあるくらいですから。肉親の身近さは問答無用にマックスです。
(そう言いながら凛太郎は新宿ブラザーズより、メイン駅の方に、より多く気を許している気がしないでもない。新宿ブラザーズの正式な位置づけが、「凛太郎の子分」的なものなので仕方ないけど。メイン駅の汐留、月島、両国・・の方が余程凛太郎にズケズケものを言っている。身内からアイドル視されるという、希有な例。
・・・いや、新宿界隈の駅達のヒエラルキーが確立しているとすれば、他者であるメイン駅の方がざっくばらんになるかもしれない。頂点にいるのは慎太郎なのだろうし、凛太郎はメイン駅と付き合った方が気楽なのかも。)
平成23年12月19日 竹淵 拝 madeingermany193☆yahoo.co.jp ☆→@ |
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