「小さい頃から種々与えられて来た人間は、大きくなってもがっつかない」とバラエティー番組で言っていて、ああそうだなと思いました。自分は多分がっつく方の人間なので何となく。
「水族館のサメは何故、同じ水槽にいる小魚を食べないのか」という問いにも、同じ事が言えそうです。野生のサメはお腹が空いているから周囲の小魚を食べるけど、水族館のサメは餌が管理されていて、空腹を覚えないから、小魚を襲わないのだそうです。
我が家のネコは刺身など嗜好品を狙う事はあっても、基本がっつきません。近所のネコが、何故か毎晩我が家に深夜入り込んで、キャットフードを食い散らかしているのか不思議だったのですが、彼等は自宅で空腹だったのでしょう。
足りないと思えばこそ手を伸ばすけれど、そうでないなら、嗜好でしか興味を向けない。
全く関係ないですが、拙宅のミラトレの一がそうかなと思いました。生まれる前から絶好の用地を東京都から与えられ、明らかに巨大ターミナル・慎兄ちゃん=新宿駅の養分で大きくなる事を約束されているばかりか、先に生まれた兄達が、開業は今日か明日かと誕生を待っていてくれたなんて(凛&慎はほどほどに待っているだろうけど、この場合主に吹)。一ががっつく姿が想像できません。
また、面白い物でがっつくと運は逆に逃げるらしいので、かえって余裕を持っていた方がいいのだとか。様々な意味合いで、一は新宿の他社の先輩駅からも利用者達からも、もてるだろうど、がっつかないだろうなと思います。
がっついている人の内面は自分に似すぎているので、分りすぎて辛く、あえて嘘のように満ち足りた状況の方が、思いを馳せやすいです。クラシックな推理小説に出てくるくらいの、半端ない立場の人・駅達の方が心に優しいです。
満たされた人のがっつく部分はどこにいくんでしょう。サメやネコなら、満腹になった時点で終了ですが人間・駅の場合。
もし、2月14日に家に帰った吹と零二が、それぞれの戦利品を、混じらないようにきちんとリビングに置き、義理であれ、本命であれ、いつどこで誰からもらったのか控えておいたにも関わらず、翌朝見たら、どれが誰宛のチョコレートなのか、分らないようにごちゃ混ぜにされていたら、犯人は一だろうなと。兄達にはよく知らない女性よりも、自分を見ていて欲しいから。
平成24年2月1日 竹淵 拝 madeingermany193☆yahoo.co.jp ☆→@ |
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