何か日誌に書こうとすると、昔の事を思い出します。周囲の人に聞くと、余り自分のような思考の癖を持つ人は多くありません。そういう特徴のある脳、ということらしいです。あしからずご了承下さい。数年前の事が、まるで今朝起きた様な衝撃を持って回想出来ます。いい記憶ならいいんですが。
学生時代の得意科目は歴史でしたが、その理由は暗記系だからではありませんでした。どこかで戦争が起きるのも、誰かが船で世界一週なんてするにも、学問的な理由があるとされているからです。
普段生きている中で、例えば「どうしてその職業を選んだの?」とか誰かに聞いて、聞きたいような答えは返ってこない方が多いですが、「何故コロンブスは航海に出たのか?」という問いには、答えがあるんです。すごいことです。最高に居心地のいいジャンルでした。
今日、子供の頃に枕元にバクを描いた絵を置いて、眠った事を思い出しました。その時分から夜うなされる事が多かったので、眠る事に恐怖を覚えていました。本か何かで、「バクは夢を食べる動物とされている」と知り、なら、バクに嫌なものを食べてもらおうと思いました。
妖怪としてのバクはまがまがしいですが、自分は図鑑で白黒のポッテリした体型のマレーバクを見たらしく、アニマル的な可愛さもあいまって、多分よく眠れたのでしょう。
子供の頃、「こんな夢を見た」「この夢は本当になるのか」「暗い所が怖い」「夜になるとオバケが来る」と騒いだものです。アニメの鬼太郎は見ていましたが、原作の方の鬼太郎を見て、体調を崩したことさえあります。想像による恐怖が、具体化してしまった例。そんな形にならないうえに、誰に訴えても解決に到らない恐怖を和らげてくれたのが、読書であり、読書の結果描いてみた、枕元のバクの絵でした。
いい大人になっても私はバクの絵を描き、枕元に置かないと、休みなく沸き上がる恐怖に負けるのだなと思いました。描く絵や文章はアニマルではなく、今はミラトレの新宿ブラザーズなんですが、悪い夢をよく食べてくれます。現実を直視し、まっすぐにリアルと取り組めば幸せになるとか思ってみた時もありましたが、受け流せない痛みには、やっぱりバクの出番でしょう。
・・・本当にここは新宿かと思う程鬱蒼とした新宿中央公園の一角にある熊野神社、来てみれば至って普通の神社なんですが、西新宿五丁目吹とその弟達が時々来ているとされているのなら、見る目も変わります。(←これがバクの効能。とりとめもない恐れが、劇的にまろやかになる。)
(吹の駅のスタンプは熊野神社なんだが、スタンプの中に「清水橋」との表記がない。スタンプのデザイン的に副名称を入れるスペースはないのだが、駅本人が、押してくれた人に手書きで記入するサービスとか行っていそう。)
平成24年2月2日 竹淵 拝 madeingermany193☆yahoo.co.jp ☆→@ |
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