勤め人なので年度の最終月、今月が無事に送れる事ばかり考えてしまいます。今日も一日、無事終わったかと思いつつネットを検索しましたら、星矢Ωのメインキャラの一人を演じる声優さんが、たっつんであると知りました。
色んな意味で衝撃でした。知性派のキャラらしいので、たっつんの声は、恐らく「そらのおとしもの」「図書館戦争」のイメージに近くなるのだろうと思います。説明役なんでしょうか(ならドラゴンじゃないか?旧作に倣う予定はないと見た)。メインキャラにはカッキーもいますし、安定した役者陣なのかもしれません。
(ウルフで忍者で多分日系って。何となく勢いだけが先走る感じがしないでもない。前のめりなのは星矢の長所だけど、今まで築いてきたもの、醸成されてきたものを躊躇無くリセット出来る大胆さは敬服するしかない。あと沙織と星矢は、少なくとももう10代じゃないはずだ。
那智や、ロストキャンバスのユンカースも好きだったなあ・・・。特に聖戦でバージョンアップしたことがない青銅聖衣が、何故リニューアルを?・・・たっつんの声で、星矢っぽい必殺技とかしてくれるといいなあ。立ち位置的に余りなさそう。)
上京する新幹線の中で延々、東野圭吾「私が彼を殺した」を読んでいました。以下は感想です。
■アマゾンのレビューでもあったが、穂高の死を実母以外では、ほとんど誰も悼んでいないと言っていい。東野圭吾の登場人物では、そういう意味でのセンチメンタルなキャラが少ない。ナルシシズムな人はかなり多いと思う。
電車内で出会った家族連れに対する駿河の態度を思うと、結婚生活に向いていない気がする。準子と結ばれていたなら、案外父親らしくなったんだろうか。準子が描かれていた通りの女性だったら、好き合っていたとしても、駿河と上手くいっていたのだろうか。
■美和子って。思えば、兄までだましていたんだろうか。あそこまでされれば、むしろ兄を殺して「天涯孤独の可哀想な女性」を演じた方が、まだ無理がなかったのでは。貴弘なら、そうさせてくれそう。
貴弘を拒絶しなかったのは「可憐で可哀想な妹」を演じるためだったのか。それと、自分の意のままに動く男のストックとしての存在価値。むしろ同居が始まった時から、軽く貴弘を誘っていたんじゃないかとも思え無くない。貴弘は、「美和子は歪んだ愛しか知らない」と言うが、歪んでいるのは兄妹関係ではなくて、美和子の内面じゃないかと思う。(貴弘は貴弘で、「素直で可愛い妹を自分が歪めてしまった」という自省はほとんど無い。)
■美和子の様な、東野圭吾らしい倒錯した女性像に慣れてしまった。彼女が兄の貴弘をどう思っていたのか知りたい。・・・穂高と出会ったのはアレの後だと思うから、その辺は混じりっけ無しの合意だったんだろうか。貴弘の罪は、妹に「異性をコントロールする自信」「哀れまれる事の快感」を与えた事だ。
■穂高、貴弘、まだまだ大勢を含めて東野圭吾には、女性に利用されて捨てられる男性が多い気がする。フェミニズムとは違うし、女性崇拝とは違う。二次元なら馬鹿な男は嫌いじゃない。
美和子の様な平気で男をだますタイプの女性は、同性には本性を見抜かれると思うんだが、東野圭吾では案外ボロを出さない。異性に媚びるための演技ではなくて、自分だけの新天地を求めての大芝居なので、全方位の演技になるせいか。雪笹でも、最後まで美和子の異常さを見抜けなかった。
平成24年3月19日 竹淵 拝 madeingermany193☆yahoo.co.jp ☆→@ |
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