都営アンソロの原稿を書きながら。新宿は支配欲の強そうな男だなと思いました。あだ名を付けるのが好きだったり、人のことは知ろうとしても、自分についてはほとんど明かさないだろう所とか。「公務員だからもてると思ってる」とか、気の毒なくらい古典的な男の様な気がします。
（「公務員だからもてる」とはたまに言われる言葉だが、「もてる公務員」は男女ともにいるだろうけれど、「公務員だからもてる」実例というのを、私は見た事がない。未婚の子供を持つご両親に受けがいいくらいだ。
「もてる」「公務員」というが。そこにこだわる人程、「職種で私を決めつけないで」とか言い出しそう。新宿が、本人が思う程はもてていないだろうことは想像が付く。浅草と三田は「そうだろうよ」と口に出すだろうが、大江戸は黙っていそう。大江戸とは支配欲丸出しな付き合い方になるだろう。大江戸なので新宿に文句があっても、付かず離れずの距離だろう。）
両国の爽やか感と、新宿ブラザーズの持つ「爽やか感」の違いについて考えていました。両国のライトファンタジー作品にいそうなくらいの爽やかぶりにひかれつつ、ブラザーズに似て非なる、彼の何かについて考えていました。
結果、両国の良さは、計算尽くでない、無欲さから来ているんじゃないかなと思いました。だから、シャツの襟を開けていても爽やかで、屈託がないんだと思います。ガタイのよさも、好感度につながります。感じた事は素直にいい、行動にも起こす。自然な優しさと男らしさが、両国の持ち味なんだろうなと思いました。
（同じくらいのガタイいい系で、赤めの茶色の短髪で、胸開けている西新宿五丁目吹が、強欲でいやらしいとは言っていないけど、吹が無欲な男だとは思っていない。計算高い「爽やかさ」と、開き直った大胆さのある男だとは思う。そうでなかったら、ギネス駅＆路線一の人気駅の弟なんて、やってられないじゃないか。都営としては普通規模なのに。）
零二は、一見両国の様な豪快な方に見えるかもしれないけれど、プライドが実に高くて、結構手に負えない子だと思っています。「可愛い」と言われれば怒る、悪い意味で素直で男らしい子かなと思っています。
一は計算高い子だと思っています。兄達とキャラがかぶるのが嫌だから髪を伸ばしてみたとか。女の子と付き合っても、連絡とか取り合うのが面倒だから、恋愛面はさぼっているだろうとか。
一の計算高さは、吹に似たんだろうなと思います。どういう時に息抜きをし、どういう時に本気になるのか、生き方が一と吹は近いんじゃないかなと思います。逆に零二は、素直に慎太郎や凛太郎に憧れるものだから、傷つくこともあるだろうとおもいます。ずるく生きられない子だんだと思います、零二は。
（一と吹が「ずるい」と言っているのではないのだけど、ある意味、この二人は図太いと思う。そうでなかったら新宿では生き抜けないし、色んな楽しいことも見逃してしまうかもしれないじゃないか。零二は零二なりの思いで、兄弟関係で悩む事もあるだろうけれど、一と吹から見れば、「零二はキレイ過ぎて心配」なんだろうなと。）
平成２４年３月３１日 竹淵 拝
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