madeingermany

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...... 2012年04月04日 の日記 ......
■ 卒業   [ NO. 2012040401-1 ]
夏に出そうかなと、ミラクルトレイン・新宿ブラザーズメインの小説を書いていたら、結構な枚数になりました。書いたのは、こんな感じのものです。零二を沢山書けて幸せでした。漫画と合わせて夏コミでお目にかかれば幸いです。

■「東新宿駅前にて」
目覚めた零二が兄弟と出会う話と、零二の東新宿駅前に住むの住民への気持ち。
■「視察」
都庁前と次兄・凛太郎の日常に迫る一。高そうなデザイナーズマンションに住んでそうな2駅。高価な家電が多い。
■「一と凛太郎」
一が凛太郎のマンションでだべる話。この2駅は兄弟というより姉妹だと思う。恋愛面では行動が似ていそう。2駅とも「告られるより告る」「普段は自分が交際の主導権を握る」。好みは「真面目だけど意外に大胆な人」。

■「地下鉄駅Xの献身」
東新宿で零二とショッピングする一。買い物魔。
■「俺達新宿」
「新宿ブラザーズはいつでも一緒」と言いたかった。
■「恋せよ東新宿」
吹に恋愛相談したら、一瞬で解決しそうだ。




東野圭吾の「卒業」を読んでみました。時代性あふれる描写に不思議な感じを覚えました。学生時代に自分の住んでいたアパートも「合い鍵を作ってはいけない」「他人を泊まらせてはいけない」等、言われていましたが、自分以外大して守っていなかった気がします。

「女子大生の学生寮」と言う点に全く色気がないのも、不思議でした。いくら昔の公立大でも、もう少し華やいでいませんか。藤堂や波香の性格も、向上心こそ高いですが華やぎとは無縁な感じです。



加賀は現在でも独身ですが、多分、母親との問題が解決していないので、普通に女性と所帯を持つ事はなさそうな気がします。「独身で有能な陰のある刑事」と言うと、優雅で颯爽としたもんですが、加賀だしなと。

加賀が沙都子に求婚したのは、多分、沙都子が母親の容貌に似ていたからじゃないかなと思います。加賀の母親は、加賀に愛あふれる思い出を残さなかった様なので、あくまで「加賀がイメージする家族=若い頃の母親」と、沙都子の目鼻立ちが似通っていたんじゃないかなと思います。想像ですが。

「あたしのどこが好きなの」と聞かない沙都子も沙都子だなあと思いました。加賀と在学中どういう付き合いがあったのかは分りませんが、少なくとも、プロポーズくらいでドキドキするような純情さは、とっくになかったんじゃないかなと思います。

加賀の冷め切った感じ、文脈の素っ気ない感じなどが、より進むと、美冬・雪穂というヒロインが生まれるんでしょうか。友達も家族も、恋人も求めずに、ひたすら欲望を形にしていく人種。


平成24年4月4日 竹淵 拝
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