madeingermany

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...... 2012年04月08日 の日記 ......
■ 必然性   [ NO. 2012040801-1 ]
東野圭吾「片思い」を読みました。いつもの東野圭吾らしく、どんどん話が膨らんで行きます。性差別を主題にした作品でもあるので感銘は受けましたが、美月の行動は彼女の心身の悩み故と言うより、多くの東野圭吾作品のヒロインが示す反応に似ている思いました。

美月が自分の苦しみを、自身の肉体や、愛情を抱いている相手の肉体に問いかけるシーンとか。彼女が「何が普通なのか」で悩む所とか。「自分は本当の意味で女性ではないのかもしれない」と苦しみつつも、最後は好きな男性から、女性として守ってもらう事で安らぐ場面とか。
 
美月の悩みは。両親に対してはいい娘でありたい、理想の男性の前では魅力的な女性になりたい、可愛い女の子の前では頼もしい男性でありたい、という周囲の目を意識しすぎた所にあると思います。結果的に、一途な愛情を捧げてくれた中尾が美月を救いましたが、中尾は女性として美月を愛していたというのが、皮肉と言おうか大衆的と言うのか。

劇中で扱うテーマは深いですが、東野圭吾さんの立ち位置は至ってマジョリティーなんだなと思います。




ある、たっつんが出ているドラマCDを借りて聞いてみました。2枚組で1つの事件を追う、2時間強の長めのドラマです。事件自体はシンプルなもので、真相を追う刑事や仲間達のやり取りもよかったです。

レンタル時に見ていたドラマCDに対するレビューに、「推理かラブか比重を考えて」というものがあり、聞くと納得しました。ラブストーリーとして作られたのなら別ですが、推理ものなら、まず推理で勝負して欲しいとは同じく思うところです。推理&ラブでも全く構いませんが、必然性のある恋人同士のシーンなら、より感慨深かったかもしれません。

推理を話す、推理を聞くだけの関係でなくて。お互いが汗だくで推理を働かなければならないくらいの、緊張感の上にラブがあればいいなとは思いました。

(いわゆる「女性向け作品」にはそう多く触れたことはないのだけれど、何と無しに全てがライトな味付けな印象がある。ミラトレも堂々たる「女性向け」だが、堂々と「ライト」なので逆に好感度が上がった。もしミラトレが、「本格的女性向け鉄道アニメ」とうたわれていたなら、敬遠しただろうと思う。)


たっつんにの演技について。短いセリフ、説明的なセリフでも充実して演じられるのは流石です。声だけでなくて、ちょっとした笑い声や、息づかい、怒気、抑揚などが非常に好きです。(自分が好む「必然性」をたっつんの演技から感じるのかもしれない。きっと、好ましい緊張感とラブを、たっつんの演技から感じ取るんだろうなあ。)


以下はミラトレへの雑感です。
■夏に向けて、ハートブレイクな零二の話が描きたい。
■描く時間がないような気がしてならない。
■そんな時ばかり、描けそうな気がしてならない。
■なんでブロークンハートな零二なのかと言うと、今の自分がそうなので、「仕事と恋愛でお疲れの零二」になって、吹に「頑張ったね」と言われたり、一に「今日だけ吹を貸してあげる(?)」と言われたいから。

■疲れている自分が透けて見える原稿って。
■東新宿零二自身への愛情に、濁りを感じてしまう。
■でも、清濁合わせ飲んで生きるよりないし。
■濁った部分も飲んでくれるのがミラトレであり、新宿ブラザーズだと信じている。ごめん零二、悪いが少しだけ付き合って欲しい。


平成24年4月8日 竹淵 拝
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