先日JRで川越に行って、前回川越に来た時の事を思い出しました。群馬人なので、高速利用で連れて行かれたんですが、何故か早く車から降りたくなりました。群馬人なのに私は車嫌いなので、他人が運転する車の助手席に乗るのが苦痛なんです。大体酔いますし、気分が鬱屈してきて、100キロ以上出ている車からでも、飛び降りたくなります。
そんな鬱屈した車内から、ふと川越駅が見えたんです。見慣れたJR東日本の駅らしい事はすぐに分りましたし、自分の町からも、乗り換えれば来られる事がすぐに想像出来ました。駅舎を見て何と安心した事か、はっきり覚えています。(運転手に失礼だろうとは心底思うのだけれど、自分を救うためには、あの駅に行くしかないと思った。)
川越という雰囲気のよい町には憧れていましたし、食べ物も美味しいのです。ただ、私が関越自動車道(新潟〜東京を繋ぐ高速道路。ほぼ上越新幹線と平行する。)を楽しんで乗った事は、数える程もありません。本当にマイカー王国・群馬の県民なのかと自分を疑うくらいです
好きなだけマイペースでいさせてくれる電車が好きです。電車の方が、時刻表や路線に縛られていて嫌だと思う群馬人の方が多数だと思いますが、もの申さない彼等の方が、好きなだけ愛し合える気がしてなりません。
なんだろうなあ。「助手席という場所が嫌い」 「運転手の運転の下手さ・荒さが嫌になった」 「ろくろく道を知らない運転手が嫌になった」 「ハンドルを握っているくせに、この運転手に明確な目的地がないのは何故」 「この高そうなスポーツカーのどこがいいのか分らない。何だこのバカでかい・バカ高い動産は」「車程、人間のバイオリズムに馴染まない動産はない」 「車のエアコン嫌い」「車内にずっといれば話題も尽きた」・・・等、群馬だけではないと思いますが、車には人(特に男性)の性格が嫌になるくらい反映されます。
鉄道と愛し合いたいです。というか、鉄なのに、虚勢張って乗りたくもなかった車の助手席に乗って、浮気してごめん。
ミラトレを見ていると、既存の鉄とは違うリズムがあると思います。元来ミラトレはライトな鉄であり、あくまで「こんな電車が走ったらいいな」という願いが形になったものです。あとよく考えると実質鉄要素は数割です。
「大江戸線で軽井沢に行けたらいいな(舞台版)」と願うと、行けるそうです。乗り鉄が聞いたら激怒するんじゃないかと思う発想ですが、ミラトレに限ってはOKなんです。
大江戸線利用で軽井沢に行きたいのなら。代々木、両国、上野御徒町、新宿等JR線が近い駅で乗り換えて東京か上野に行き、長野新幹線に乗れば2時間弱くらいで着きます。軽井沢駅で下りてタクシーで式場に向かっても、2〜3時間あれば行けます。
そう思うのは乗り鉄の発想であって。ミラトレの発想は異なります。「彼女に思いを伝えたい男性を、駅が応援する」という非日常的な最中においては、もっと尋常ならない方法が要求されます。「俺達も頑張るから、貴方も頑張って」というメッセージを伝えるためには、駅達が崩れてきた城壁に挟まって、潰されかけるぐらいの熱意が求められます(・・・・・・・うん。)
平成24年4月27日 竹淵 拝 madeingermany193☆yahoo.co.jp ☆→@ |
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