madeingermany

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...... 2012年05月13日 の日記 ......
■ 上越   [ NO. 2012051301-1 ]
■東野圭吾「聖女の救済」が非常によく売れているようです。まだ読んでいませんが、ほとぼりが過ぎた頃、読むかもしれません。同じくらい評価が高いらしい「秘密」は最近読みました。東野圭吾らしい淡々とした話ですが、読み出した1ページ目から違和感がありました。

小説は、主人公が勤務先から帰宅する場面から始まります。主人公の妻と娘は、妻の実家である長野に行っていて、妻が用意していた夕飯を夫が食べている場面です。夫は、冬季に東京から長野に出かけていった妻と娘を「全く心配していない」んです。

ニュースで降雪情報が流れていても、彼は気にしません。妻が用意した夕飯を食べ、寝るだけです。仕事で忙しいのでしょうが、少なくとも女性2人だけで年始で人出が多いなか、しかも雪深い地方へ行くのに、心配していません。なんだか違和感があります。彼は特に冷たい男でもなく、温かい家庭らしいんですが、遠出した妻と娘の心配はしていません。



東野圭吾の書く「家庭」なんで、例え「円満」とされていても、人間の冷淡で無関心で自分勝手な面も見落とさない方向なんでしょう。でもそうなると、他人を傷つけて顧みない、無謀な人生を送ろうとしている「幻夜」「白夜行」のヒロインの出身家庭と、円満な家庭とされていた「秘密」の一家に大差ない事になります。

彼の書くヒロイン達は、ことごとく、(無意識でも)性的魅力で異性を惹きつけて、骨の髄までしゃぶろうという女性が多い気がします。早世した「秘密」の藻奈美ですら、小学生にして、父親の目などものともせず、複数のボーイフレンドを従えるふうに書かれています。そこが東野圭吾の作品の爽快感なのかもしれませんし、ついていけない部分でもあります。

(あえて、「一生自分に振り返ってくれない女性に、全てを捧げてしまう気の毒な男」の話を、氏は増産している印象もある。)


■多分都心と地方を結ぶ路線で、最も都民と地方人の認識が乖離しているのが、「上越新幹線」だと思います。同じ東日本でも、話題が多い長野新幹線や、東北新幹線は別格だと思うので。

吹雪の中、止まりそうで止まらない上越線に乗ってきて、都内で下車してみれば、晴天だったとか。長野新幹線・東北新幹線のダイヤの関係で年々本数が減っていく中、ふと見れば、都心では数分に何本という感覚で電車が走っていたり。ほとんど唯一の自慢だった車両、大輸送可能な2階建て車両「MAX」が廃止予定だったり。(※上越は本数が少ないから、大きな車両を導入したが、余り人が乗らなかったらしい。)

ユーザーとしては、「こんなに頑張っているのに!」と、ついこの路線に思い入れてしまいます。青春鉄道様でも、人気はある方の路線だと思いますが、いかんせん長野・東北に押しやられていく路線ではあるので、気の毒なくらい尖ったキャラになっています。

そんな上越線。実際に乗って、苦楽を共にした様な錯覚が味わえるのは、雪国在住の自分達というか、雪国から都心へ向かう事が多い「鉄」だけかもしれません。それなら、どんな壁サークル様・超大手サークルにも体験できない事なので、大事にしたいです。


■零二と神社について。零二は「兄弟はみんな神社好き」と言っています。でもそれぞれ、神社のどこを見ているかは違うと思います。

■慎兄ちゃん→運行の無事と、新宿の皆の安全を祈って参拝
■凛ちゃん→エスコートする場所として女の子が警戒しない場所だから頻繁に利用
■零二→お祭りがあったり、新宿の皆で集まれて、自分が花園神社の大江戸線における最寄り駅だから。零二の駅近くまで山車とか出るので、本当に神社好きなんだろうなあ。

■一→兄弟で集まれる場所だから好き。でもたまに蚊とか虫に刺されるので、自分からは行かない。エスコートするなら西口のテナントでいいと思っている。
■吹→自分のアイデンティティーに等しい熊野神社への愛着から神社好き。あと金のかからないエスコート場所としてよく選ぶ場所の1つ。

平成24年5月13日 竹淵 拝
madeingermany193yahoo.co.jp  ☆→@

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