madeingermany

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...... 2012年05月28日 の日記 ......
■ 美人   [ NO. 2012052801-1 ]
不名誉なお国自慢を1つ。群馬県民には、美女が少ないそうです。美男子なら多いのかは分りません。ソースを忘れてしまったのですが、地元の新聞だったと思います。「群馬県は、昔から養蚕や小規模の農家が頑張っている県で、勢い女性も男性に混じって働く県であった。なので女性であってもお洒落して出歩くよりも、少しでも多く農作業等をしようという、勤勉さがある」という、よく読むと誉めているような言い回しでした。



なんでいきなりこんな話をするかと言いますと。東野圭吾の作品を読むと、大体の若い女性は細く色っぽく、ミニスカートからフトモモを出して電車内でわざと足を君で座る様なイメージです。自分は女性のせいか、電車内に仮にそういう女性がいたとしても、あまり興味がわきません。そして、群馬のお洒落な年頃の女性が、JR利用する姿ってのも思いつきません。

仮に若い美女が群馬県内にいたとしても、おそらく駅付近にはいないでしょう。おそらくは自分の車ないし彼氏の車のなかにいます。ドアツードアの群馬県では、「お洒落して電車やバスで外出する人」が少ないんです。不特定多数の人に自分の姿をさらす公共交通機関の整備が遅れているので、大半の老若男女そんな生活です。

東野圭吾は大阪出身だと聞いています。所々ご自身にも関西の空気が垣間見えますし、なにより、描かれるヒロイン達は偏見かもしれませんが、とても関東の片田舎では見かけないような女性ばかりです。「幻夜」の美冬は笑うだろうけど平凡で堅実、保守的な価値観の県である群馬も私は好きです。(※あくまで価値観であるので、本当に群馬がそういう県なのかは別問題)別に自分が美人に属さないことを、弁護する気はあるようでないので、あしからず。



あと関係ないですが、東野圭吾の書く夫婦は大体それぞれ愛人を作っています。ですが愛人が出来る程の魅力と甲斐性があるようには書かれていません。ホステスやツバメに入れ込む悲しい姿は山のように書きますが、人間、家族を大切に出来ない人は、少しくらいお金があったとしても、そんなに魅力的に見えない気がします。

・・・東野圭吾の書く登場人物は読んだ限り、男女とも学生時代の友情や恋愛に、強く執着しています。自由だった頃の楽しい思い出を引きずって暮らしている様に見えます。そういう生き方を否定はしませんが、独身であれ、所帯持ちであれ、周囲を大事に出来る人の方が魅力的に思えます。



私自身、周囲の人達をちゃんと大事に出来ているのだろうかと自問自答しますと、返事につまります。何冊も東野圭吾を読んでしまう最大の理由は、「共感できる後ろ暗さ」だと思います。前向きには付き合えない部分が多いけど、後ろ向きになりたい時には手を伸ばしてしまう本。

あとこれまた関係ないですが。劇中で「新宿」を匿名性の高い街として書くのが、納得できるけどなんか嫌です。「新宿のウィークリーマンション」「新宿のホテルのラウンジ」「新宿のネットカフェ」等、確かに雑然としていて工作場所に最適そうですが。そう頻繁に悪いこと事する場所にしなくてもと。

例えば「西新宿五丁目の中古賃貸ビルで犯罪発生」とか書かれると、寂しいようなもの悲しいような、別に六本木でも青山でもいいじゃないかとも。(※六本木・青山近隣はお金持ちが集まるので警戒心が高い。新宿は(略))


平成24年5月28日 竹淵 拝
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