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...... 2012年07月10日 の日記 ......
■ 東新宿   [ NO. 2012071001-1 ]
ジェイン・オースティンの「高慢と偏見」を読んでいます。世界中で一番典型的なロマンス小説です。エリザベスとダーシーの恋愛がメインなのですが、面白いのは彼女達の周囲の人間の描写です。親子、兄弟姉妹間の感情のやりとりの部分がきめ細かく書かれています。書きすぎず、無理もなく、しっとりとした家族小説の様相もあり、何回か読み直しています。夏目漱石もこの作品を読んだそうです。



先日、夏大阪の入稿を済ませました。即刻、次の本を書きたくなりました。一と吹、凛ちゃんと吹、一と凛ちゃんの話は結構書いた気がしますので、次のテーマは零二です。

既刊3冊、新刊1冊書いて思うのは、「零二って普通の男の子だな」という事です。オタクとかマニアめいた部分が少なく、飾らず、本当の意味の素直で爽やかなイメージ(※吹の「爽やかさ」はトラップ)。東新宿というエリアの程良さがそう思わせるのかもしれません。新宿ど真ん中でもなく、大きな鉄道駅とは程々に離れていて、東京でも新しい方の繁華街なのに、「なんか住めそう」と思える駅です。



零二もキャラとして、いい意味で普通の子だと思っています。前野さんの誠実で温かみを含んだ声の影響もあると思いますが、突っ走るタイプでもなく、閉じこもる子でもないのでしょう。拙宅のブラザーズだと、吹が「新宿のトラップ男」、一が「言われなくても分るB型っ子」、凛ちゃんは「永遠の反抗期」なので、零二の普通さが有り難かったり、埋もれてしまったりです。

「普通の女の子」でなくて、「普通の男の子」。自分は「普通」と程遠い性格の人間なので、零二を書こうとすると、自分の中の常識を総動員させる事になります。「一なら嫌なことあったら駅前でショッピングだな」とか、「吹なら参った時は熊野神社に参拝した後、○○だな」とか、零二の場合は想像するのが難しいです。・・・・食欲旺盛な部分は生かせそうです。ただし「ちょっと太った」と零二が騒ぐ事はないでしょう。一は「このメニュー肌に悪いよ」とか騒ぎそうです。




逆に、なんで吹が「俺は自分が開業当時ジャケットを着ていたかどうか忘れた」と言っただけで、「吹は全裸で駅にいた」と零二は思うに至ったのか。零二の許容的な性格から思えば、零二がギャーギャー言ったのは吹のせいなんでしょう。多分、朝、昼休憩中、夜と余程、身近な方の兄貴のハダカに悩まされていたのかなと。

(似た頻度で吹のハダカを見慣れている一は、何故か喜んでいた。やっぱり一の方が、零二より色々突っ走った子だと思う。・・・零二が新宿ブラザーズを抜ける日がいつか来そうだが、凛ちゃんのハダカより吹のハダカの方がインパクト強かったのか。風呂上がりに全身鏡の前でポーズを決めている凛ちゃんなら、割と零二もスルーしても、普通にバスタオル一枚で冷蔵庫前の吹とかの方が、目に入るのか。そうだろうなあ。)

零二の本と言いつつ、新宿ブラザーズの日常本になりそうです。


平成24年7月10日 竹淵 拝
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