madeingermany

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...... 2012年07月13日 の日記 ......
■ 図書館   [ NO. 2012071301-1 ]
図書館戦争についての、アマゾンのレビューを読んでみました。「図書館戦争、最高!」とか「前野さんがぴったり!」という前向きな意見が多くて、支持の高さを再確認した思いです。自分も、前野さんいい仕事したなと思っています。

ところで、この作品というかヒロインへの疑問があります。記憶違いでなければ、彼女は物語の序盤で「図書館のどこに何の本があるのか分らない」と手塚にあきれられています。「優秀」な手塚と、おっちょこちょいのヒロインという分りやすい感じでした。(手塚は確かに優秀なんだが、思いがけない所で甘えが垣間見えて面白い。)

図書館の事務って、学校での図書部でくらいしかしたことはありませんが、利用者の目から見ても大変だなと思います。疑似ミリタリーラブロマンス作品の図書館戦争でも、そういう側面は描くのかと思いました。
 
で。

なんで彼女は、「本がどこにあるのかわからない」んでしょう。その後手塚も認める頑張りで〜という流れだったのは知っていますが、第一、彼女がこだわっていた「童話」もリアルな図書分類法で分ければ「9」であり、余程乱雑な図書館でない限り、初めての利用者でも分るでしょう。

ヒロインがどういう仕事をしているのかちゃんと把握していなくて申し訳ないですが、手塚でなくても「・・・」とは思います。図書館に、愛情を持って足を踏み入れた事のある人間なら、本の香りというか、「彼等」が示す指針のような匂いを感じられるはずなのにと。



図書館戦争に、リアリティがないとか言う気はありません。例えどんな方向性でも、扱ったテーマは悪くなかったと思いますし、各キャラはよかったです。ですが、柴崎は図書館勤務でなくても、「情報屋」になり得る女性ですし、堂上も全く別の畑にいたとしても立派にやっていたでしょう。手塚も、もしこのテーマで作品が描かれなかったとしても、やっぱりこういう男性だったんだろうなと思います。

「おっちょこちょいだけど頑張り屋で、周囲から期待され愛される女の子」が、「初恋の男性と再会して結婚する」話なら、何故、本好きでもない、読書好きでもない、ましてや活字好きでもないヒロインを図書館というキーワードに繋げてしまったのでしょう。(彼女の「キャラ読み」は読書の1つの形だけどさ)

自分は運動音痴で活字中毒な人間なので、当ヒロインの様な快活な女子の気持ちはちょっと分りません。「座学は〜」と言い出す女の子が、何故、あんな万引き扱いされる事を選んでまで、書籍を離さなかったのかも突っ込みません。


平成24年7月13日 竹淵 拝
madeingermany193yahoo.co.jp  ☆→@

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