madeingermany

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...... 2012年08月07日 の日記 ......
■ 見直し   [ NO. 2012080701-1 ]
黒執事Uを最後まで見ました。アロイス(ジム)、ルカの切ない思い出は、物語の骨子だったんだなと思います。前半の写真館のおかみさんの話とか、機関車の暴走の話とか、個々で十分盛り上がる話があっても、「救いを感じない」内容が多かったので、ルカとハンナの関係は好きです。

ハンナは悪魔としての姿も、美しいままのようです。セバスは本来の姿を「見ないで欲しい」と言っていますし、クロードも悪魔としての姿はあんまり表に出せないようなものらしいです。ハンナがもし、ルカが怯えるようなおどろおどろしい姿だったら、ルカは心を開かなかったかもしれません。

無垢な少年と女性って、いいコンビだなと。兄のアロイスはハンナに冷たいですが、「大人」の嫌な面を小さい頃から見ているアロイスらしい態度かなと思います。アロイスは賢い子だったのでしょう。嫌な目にいっぱい遭ってきた子ですし。「いい子」とは言い難い子ですが、好きでした。彼の、クロードの「絶対的な忠誠」が自分への愛であればいいのにと願っていた姿は泣かせます。

適当に感情面で距離を置いておかないと付いてこない「執事」って、面倒くさいですが、クロードの「一途に求められると、それはそれでつまらない」という気持ちも分る気がします。そういう感情の追いかけっこって、自分には書けませんし。

(自分の原稿は甘い。表面的に追いかけているのは色恋の甘味かもしれないけど、キャラが持つ感情のベースは親族間の愛情なので、生まれた時から愛し愛される関係な事が多い。新宿ブラザーズがそう。未知・異世界の存在であるクロードに、手探りで近づこうとしたアロイスは強い子だったと思う。)





セバスは一期でアンジェラが言っていた様に、ひもじくてならないでしょう。シエルの魂を食べる事を目的として執事をしていたのに、それすら食べられません。「僕の執事」「貴方の執事」といつまでも一緒にいるのはいいと思いますが、セバスは飢え死にするんじゃないかと思います。シエルはこれから人間の魂を食べるようになるのでしょうし、悪魔としても、手取り足取りシエルを教育しなければならないなんて、セバスには「救いのない」話でした。

セバスがシエルを個人的に愛しているのなら、いい話なんですが。ハンナはルカとアロイスをいとしいと思っていたそうなので、同じ悪魔のセバスにもその可能性はありそうです。ですが、シエルの魂を食らう事にだけ熱心だったセバスが好きなので、そういう愛し愛されるセバスとシエル像は、自分には違うかなと思います。

一期の弱気な時もあるシエルが好きだったので、二期の冷徹なシエルが少し苦手です。エリザベスが「白い鹿を探す」と言った時、サラッと「人を雇って探させる」と言ったシエルの方が、地のシエルなんでしょうか。一期のシエルなら、エリザベスに圧倒されるか、セバスに探させる気がするんです。

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